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認知症研修

・目標→認知症の人のなぜその行動があるのかわかる様になる
・認知症の歴史 昔は認知症がなぜなるのかわからなかった→経験則によってケアが行われるようになる→どうしてこの様な状態になったのかな?
・年相応の物忘れ↔︎病的な物忘れ
きっかけがあると思い出す↔︎忘れた内容は思い出せない
 物忘れの自覚がある↔︎物忘れの自覚がない事が'多い'
 物忘れに対する取り繕いや否定がない↔︎物忘れに対する取り繕いや否定がある
・中学症状に外的要因(環境の変化、不適切な対応、体調の変化)が加わると周辺症状が出てくる。→  一般的な回答
       ↕︎
・行動、心理症状(BPSD)の中に中核症状が入った板が三角の頂点でぐらついているイメージ。BPSDとその中に入った中核症状が不安定になっている。
例えば
→今から喋れなくなりました→その中核症状だけでしんどい、不安になる。
中核症状に外的要因が加わらなくても不安になる。
・目に見える事='現象'
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 現象の'背景'にあるものをどれだけみていく事が出来るか
・認知症のそれぞれの病型によって特徴的な症状を示す。それはなぜか?脳の中で起こっている病変部位に違いがあるから。
・アルツハイマー型認知症
頭頂葉と側頭葉が障害される
頭頂葉→視覚認知、空間認知、触覚
側頭葉→聴覚、嗅覚、記憶、言語理解
例えば、服を上手く着れないのは..同じことを何度も言うのは..トイレを使えなくなったりするのは..
上手く座ろうとしても座れない、うまくお尻を拭こうとしても拭けない。
・レビー小体型認知症
後頭葉が障害される。
後頭葉→視覚
例えば、虫がいっぱいいる..あれは妻です..あそこに人が立っている..
見ているものは一緒(見えている)けど目に見えるものが障害されている。
'目'→さまざまな重要な機能を担っている
その認知が障害されるから凄い難しい病型。
・認知症だから、怒るの?物を取られたと言うの?
例えば、職場でロッカーに入れていた財布の中身が無い→その時どう思うか?→盗られた!と自分がその時思うのは自然なこと。盗られた!と思うのが異常なわけでは無い。
認知症の人がものが盗られた!と言う。→一緒に探しましょう(少し安心する)→それでも無かった→がっかり→なおのこと不安状態が大きくなる事もある
例えば、お金が無いと言うおじいちゃんがいる。お金が無いと怒る。それを家族に連絡した。息子さんははおじいちゃんに怒った。おじいちゃんに聞いてみた。「お困りなのは分かります。取り急ぎなにか必要なものはありますか?協力させて頂きたいです。僕に出来ることはありますか?」おじいちゃんはつらつら話し始めた。介護保険を使う様になって、自分は迷惑をかける人間になったんだと思った。だから毎月息子に五万円わたさにゃいけんと思ったんじゃ。」対策として息子さんがお金を払った日をカレンダーに○印していって、本人様もその都度忘れるが、都度納得して怒ることは無くなった。
・感覚は僕たちと一緒。なんでそんなことするの!ではなく「そうせざるおえなかった」「そうするしかなかった」「それでもなんとかしようと頑張った」
人間感覚を忘れないこと。認知症になっても感覚は変わらない。
・認知症になれば、何も分からないんだからある意味楽よね。多少しんどくても嫌でもすぐに忘れることが出来るんだから→本当にそうなのか?
・その人感覚を大事にする。その人にとっては息子様、娘様も大切な家族。その感覚。血が繋がっている、繋がっていない。友達。この人にとってはどんな人なのかな?考える。
1週間に一回だけしか風呂に入らない人がいる。一回ドカ食いして2、3日食べない人がいる。それも良いんじゃ無いでしょうか?それで本人が納得して幸せなら。
・例えば、ある認知症の方のメモ↓
言われたこと以外はやらない
自分で考えて行動しない
かみさんの言うことを聞く
自分の行動は意味をなさないので特に気をつかっておくこと
何が何だか分からなくなってきました
今日何してよいかわからない。
デイ行くはわからないし何もじゅんびができていない。何がなにかわからない。
メイワクかけないようにする。ヨルになったらアマドヲシメル。
わるかった、〇〇(息子様の名前)

これらを認知症の方は隠していて、亡くなられた後家族が見つける。
・物忘れに対する自覚→ない事が多い→ない事はない。病変を感じている。
・認知症の定義→一旦正常に発達した脳が徐々に低下していくこと
・トイレに行ったのにまたトイレに行っとるわ→この人はどんな生き方をしてきて、なんでトイレに行きたいと言うのだろう?→おしっこを漏らすたびにあんなに可愛い好きな家族に罵られる。嫌な顔をされる。だから、トイレに何回も行こうとする。
・その人の想いや、大切なものをや、守りたいものを解ろうとする姿勢が大切であると感じます。
・症状のより深い理解は、その人の'生活歴''価値観'などを解ろうとすることから始まります。
・その方への出来る限り相応しいケアの手引きは、その方自身が示していると思います。

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