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ひきこもり日記*猫を病院に連れていった。後悔はしたくないと動いたら後悔した話

8月に癌で愛猫を亡くした
もうこんなにつらい思いはしたくないと、弟猫のレオを立派なおじいちゃん猫にして天寿を全うさせたいと願った。が、9歳の男の子のレオは相当なやんちゃもので極端にビビり猫。家に知らない人が来て帰っても、怯えてしばらくすみっこから出てこない。地震があるとおしっこをもらしたり半日ぐらい出てこなかったり。
そんな猫の尿の量が少ないことに気がついた。トイレに長い時間いて「うおーうおー」とないている。トイレに何度も行ってるけどおしっこは出ていない。調べてみたら結石ができてるかもしれなくて、尿が48時間出なかったら命の危険があるという。
飼い主は焦った。翌日は祝日で病院が休み。今日中に連れて行きたい。だけどビビリ猫レオはキャリーに入るのでさえこの世の終わりのような暴れ方をする。

ここでタイトル回収その1。
どうやってもキャリーに入ってくれないから、ちゅーるというおやつでつって洗濯ネット(猫を落ち着かせるために使う)をかぶせチャックをしめ、そのまま抱えてキャリーに入れた。
レオは聞いたこともない声を出して叫びまくり、キャリーの中で暴れまくった。完全にパニック状態。
なんとか洗濯ネットの上から撫でて「だいじょうぶだいじょうぶ」と声をかけても叫んでいる。飼い主はこわくなって洗濯ネットのチャックをはずしてキャリーに手を入れて撫でた。いくらかは落ち着いたものの叫んでいる。
この興奮状態を長引かせたくないし、飼い主もつらくて強行突破で病院へ向かう。病院が開く朝の9時。9時11分には病院にいた。

レオの外出はその病院で去勢手術をして以来初めて。9年ぐらい家の中で生きてきたレオ。先生も興奮状態のままでは何もできないと言っている。が、さすがプロ。キャリーの中で洗濯ネットの中にふたたびレオを入れ、キャリーから出して診察台に。洗濯ネットの中にいたまま治療はできるみたい。先生に「もう二度と診察に来れないかもしれないから健康診断も含め、検査できないか」とお願いした。そうこうしているうちにそのままレオはカタまった。洗濯ネットをはずして治療へ。
検査結果は1時間後ということで、レオを預けたまま飼い主はいったん帰宅。上の空でできなかった家事をする。この家に猫のいないのは初めてだった。からっぽな家。レオがいなかったらわたしは完全にロスになるだろう。初めて身に染みて考えた。

血液検査、レントゲン、注射をしてもらった。結石ができやすい体質らしいけど膀胱炎で、淫部を舐めないようにとエリザベスカラーを2週間から1ヶ月はしなさいと言われる。血糖値も高い。
カラーをしてもらいなんとか帰宅して、キャリーを開けると大暴れして飛び出してきた。

ここでタイトル回収その2。
カラーに大パニック!!!モノに当たってしまう。家中をパニック状態で走り回る。そこらじゅうにおしっこをもらしてる。
パニック状態のまま、疲れて座り込んでもなあなあとなく。また起き上がってパニックになる。興奮状態をなんとかなだめて2時間ぐらいたった。

トイレにも補助したら入った

レオがまた動かなくなった。置き物のように動かない。
娘が心配して来てくれて相談する。カラーをつけてるほうが危険だということになり外した。それでも座ったまま動かない。
疲れただろうからそっとしておこうと、あまり撫でたりもせず見守る。
夜になっても動かないから、だっこして(いつもはだっこ大嫌い)リビングのお気に入りの場所へ移動させた。そこで一晩過ごすことになろうとは思わなかった飼い主。後悔ばかりがぐるぐるまわる。あんなに嫌がることをさせてしまった。どうしてレオの様子を見守りながら対応できなかったのか。レオの気持ちを大事にしなかったのか。このままストレスで死んじゃったらどうしよう。
病院に行く前に病気を心配したし、あんまり深刻な状態じゃないとわかってほっとしたものの継続治療が必要だと診断された時より、ずっとずっとこわかった。病院に連れて行ったことを後悔した。

あんまり眠れず早朝4時に様子を見に行くと同じ姿勢で座っている。呼ぶと返事をするから、ちょっとそばにいて6時ごろまた撫でに行った。いやだと起き上がって向きを変え、わたしにお尻を向けた。それが、それだけのことが飛び上がるほどうれしかった。
8時近くなってやっとごはんを食べに来た。トイレにも行ってちゃんと尿も出てた。が、その後2日間ほとんど寝たまま状態。心配になって見に行くと、もそもそ動くような感じ。毛布におしっこをしてる。飼い主は洗濯機を何度もまわす。

人間だって生きてるうちに一度も病気しないなんてことないだろうし、猫だって具合の悪い時があると思う。だがしかし。今回は猫にとって人間の都合で薬剤やら治療器具が必要なのかと、ほんとうに考えさせられた。
苦しそうなのにそのままほっとくなんてことはできないけれど、なんとかストレスを減らしながら病院と付き合って、穏やかでのんびりなおじいちゃん猫になってほしい。

後悔はしたくない。
だけどその後悔は猫にとって必要なのかどうか、考えてレオにあった方法で長く、1分でも長く一緒にいたいと強くつよく願う。

ビビり猫は時に獰猛




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