見出し画像

公園でウォーキング”青空たいそう"

安全に行える体操教室

昨年9月から市内の公園で毎週行われていた「青空たいそう」が終了しました。これは社会教育センターからの依頼で行われた事業で、外出がしにくくなったことで、市民の運動量が減少し、健康が損なわれていくことを食い止めたいという目的で行われました。

青空たいそうの目的
○ 市民の運動量を増やす
○ 安全な場所に外出する機会を増やす
○ 高齢者のコミュニケーションの場を増やす

この事業は市内10ヶ所の公園で、さまざまな事業者が公園ごとに担当し、地域の市民の健康づくりを行います。
参加者は無料で、予約もせずにこのプログラムに参加することが出来ます。
この気楽さが口コミとなり、初回は数名だった参加者は回を重ねるごとに増えていきました。

公園での体操は、当然のことながら密になることはなく換気も申し分ない(笑)、これ以上安全な場所はないという安心感を提供することが出来ました。


ご高齢の方々は運動する場を求めています

外出を控えるように言われた時期に、さまざまな公共のサービスがクローズとなり、困っていたのはご高齢の方々です。
みなさん、運動する場を求めていらっしゃいました。

健康を損ねることをとても不安に思っていらしたからです。

どこにもいくあてがなくなり、かといってITを使ってオンラインでのレッスンなどを受けるという選択肢をお持ちではないため、不安の中で過ごされています。
そのような方々に公園に来ていただき、太陽を浴び、心地よい風を感じながら運動するのは、身体だけでなく、心の健康にも大いに役立ったと自負しています。


青空たいそうの内容

毎回のおおよその内容
○ アンケート調査
○ 靴の履き方チェック
○ 準備体操
○ 次回までの宿題エクササイズ
○ 質の良い歩きの練習
○ インターバルウォーキング
○ 終わりの体操

上記を休憩を挟みながら小一時間行います。
途中、お疲れになった方はベンチで休みながら、おしゃべりタイム。
これが心に大きく作用します。


公園で行うことのメリット

そして公園には保育園児やもっと小さなお子さんを連れた親御さんたちもお越しになります。またあるときは近くの施設の子供さんたちがスタッフに付き添われてやってきます。

そんな方々も青空たいそうの皆さんに混じってくださったり、ちょっと離れたところから一緒に参加されたり、補助輪をつけた自転車を漕ぎながら私の周りをぐるぐる回りにくるお子さんもいたり‥と楽しいハプニングがあるのも笑顔を増やすタネになります。

そして公園にある草木が季節を感じさせてくれるのです。秋になり桜の木が紅葉し、その色の変化を楽しんだり、さらに季節が過ぎると風にハラハラと舞う落ち葉を楽しんだり、冬は少し寒いですが、空の青さが抜けるように美しくなり、公園から見える富士山がくっきりとしてくるのがまた楽しいのです。

屋外で行う事業は、天候に左右されそうですが、この心地よさを味わっていると人の気持ちはどんどん明るくなり、安定していきます。
それで「ちょっと怪我しちゃったけど、ここにきたら元気になるから、今日は見学しながらここにいさせてね」とやってくる方もあります。

悪天候の時はお休みになることを皆さんご存知なのにも関わらず、大雨の日に一応スタンバイしていると「もしかしたら、先生たちきているかもしれないと思って‥」と数名が集まってこられたりしました。

心がほっこりする優しい思い出です。


もう1つの目的

実はこの青空たいそうには、市民へのサービスの他に別の目的がありました。それは花屋さんの売上を回復させることと運動指導者の仕事を確保するということです。

多くの行事がなくなり、大量の花が余ってしまったことから、この事業では毎回参加者にお花のポットが配られたのです。
毎週色とりどりの季節の花が公園に届けられ、体操が終わってからお持ち帰りになりました。

やっと出来上がったコミュニティでしたので、終了となるのはとても残念でしたが、またこういう機会ができて、みなさんと一緒に体操したり歩いたり笑ったりする日が来るの願っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?