見出し画像

ヴ○トンの原価は〇〇円/デザインと値段の話

あなたはランチを済まそうと
ふらっと立ち寄った会社近くのカフェで

「このパスタ、原価100円ぐらいなのに
 なんで1000円もするの?」

と思ったことはありますか?

僕はあります。

それは、僕が以前
表参道の事務所に
勤めていた時の話です。

表参道。

そこはハイブランドという名の
黄金聖衣(ゴールドクロス)を
身にまとわなければ

シャネルの警備員に
AKBの”剥がし”よろしく
地元に追放される
聖域(サンクチュアリ)。

そんな街中を僕は
ボロボロのTシャツと
ジーパンで練り歩いてました。

会社の昼休み
近くのお店で軽く
ご飯を食べようと思い
ウロウロしていたのですが

普通にどの店も1000円以上して
かなり焦りました。

表参道に吉野家はありません。

なぜパスタが1000円もするの?
と、当時の僕は何ひとつとして
納得ができませんでした。

なぜ表参道のパスタが
1000円以上もするのか?

それは表参道界隈に
生息する人は
パスタしか食べれないからです。

砂漠で水を売るようなものです。

砂漠なら100万円でも
水が売れてしまいます。

それと同じで、表参道なら
パスタも1000円で売れるのです。

そんなわけで
今日はデザインの価格のつけ方
についてお伝えします。

◆金額はノリで決めろ!

もしあなたがこれから
フリーのデザイナーになる場合
一番悩むのが価格設定のはずです。

デザインの値段は
デザイナーによって様々です。

ロゴ1つでも

佐藤可士和さんのような
有名デザイナーに頼む場合
数百万はするでしょう。

一般的なデザイン会社なら
10~30万円ぐらい

フリーのデザイナーなら
3万円ぐらいでやってくれる
こともあります。

なぜこんなに値段がバラバラなのか?

知名度?
スキル?

そもそも原価ほぼ0円でできる
デザインに、そんなに高い
値段をつけちゃって大丈夫?

などと考えるはずです。

もちろん知名度なんかも
要素に含まれますが
結局のところ、それが
重要なわけではありません。

答えは”ノリ”です。

ノリで価格を決めればOKです。

100万円でやりたいなら100万円。
1万円でやりたいなら1万円。
それでOKです。

そのあとに、なぜそれが
その値段なのか?を
理由付けしていきます。

例えば、ロゴを10万円で
制作受注をするとします。

>理由
・制作に1週間かかるから(10万円÷7=1万4000円)
時給1750円ぐらいですね

・それぐらいもらわないと
 テンションが上がらないから

・著作権を侵害してないか確認するため
 法的な確認用の費用が必要だから

どんな理由でもOKです。

まずは、あなたがこの値段でやりたい!
という金額で設定しましょう。

「でも、10万円なんて
 本当に依頼が来るんですか?」

とあなたは不安に思うかもしれません。

確かに、10万円あれば
ヴ○トンの財布が買えてしまいます。

ですが、ここだけの話…

ヴ○トンの原価は3000円ぐらいです。

3000円の財布も
ヴ○トンマジックで
10万円に早変わりです。

ですが、もしヴ○トンが
3000円で財布を売っていたら
どう思いますか?

「それ、ニセモノじゃね?」

僕が高校生の時
やたらとニセモノの
ヴ○トンが流行り
女子はみんな持ってましたが

それと同じです。

人はあまりにも値段が
安すぎると、かえって不安に
なってしまうのです。

「安いけど、本当に納期守ってくれるのかな?」
「途中で投げ出さないかな?」
「クオリティが心配だ…」

つまり、値段とは信頼や責任にもつながるのです。

ですが、それでもやっぱり
不安はつきもの。

僕もデザイナーになりたての頃
安請け合いして痛い目を
見たことがあります。

そもそも食っていけない
という問題。

デザイナーだって人間です。

胃袋があるし
家賃も光熱費も税金も
払わなければならないのです。

もちろん、安く請け負えば
クライアントは満足する
かもしれません。

ですが、デザイナーが飢えて
死んでしまったら…。

そんなのって・アタシ・イヤよ!

良いデザインを提供して
クライアントも満足

お金がもらえて
デザイナーも満足。

みんなハッピー。
エンドレスハピネスドリームです。

でも、10万円で依頼してくれる人がいないと
結局お金を稼げないじゃないですか??

その通りです。

なので次回は
どうやってクライアントを
見つけるか?

というお話をします。

本日はこの辺で。

パスタ食う?

マリオ・ズマヨ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?