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【映画感想】ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り

■「ダンジョンズ&ドラゴンズ」観た!

■ダンジョン飯とかドリフターズの感じだ!
平野耕太氏もテーブルトークRPGやる人だものね。
そして軽薄な主人公!これブルースブラザーズじゃん!

リーダーの資質とは何かも分かる。
真っ当に面白くて感動した!
楽しいなぁ。
画面作りはゴリゴリのファンタジーで超クール!

■アウトローじゃなくて世の中のつまはじき者、
というか失敗した人たちなのよね。

人生負けたと思っても
諦めて、やめていないのならのなら
負けてはいない。
人生はまだ終わってないのだから。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」の心得なのです。

■そんな人生に失敗した
もしくはうまく生きられなかった
四人がチームを組んで大きなことを成し遂げる。

それぞれに得意とするジャンルで
自分より優れている人がいるのは分かっている。
でもだからと言って自分達ができないという理由にはならないのだ。
それなのに
「私なんてこの程度だから」
「できるわけがない」
「失敗しても仕方がない」
なんて思ってしまう。

■しかし足りない部分は戦略で補うのだ!
「ゲーム感覚で」と言うと
遊び半分で、みたいな感覚に捉えられがちだが。
本来のゲーム感覚とは戦略なのだ!
不可能だと思えるミッションも
道具の使い方や仲間との連携で可能に変わる!

その戦略がバッチリハマった時の心地よさ!
さらに思い通りに進まなくて失敗したかと思った時に
関係ない別の道具が有用に使える方法を発見してしまう快感!

そう!ゲームとは
人生の乗り越え方を
経験するための仕組みなのだ!

■そして軽薄な主人公がギリギリの場面で見せる熱い情熱。
皮肉的態度の裏返し。

物語的によく居る真っ当な主人公たちではない。
しかしだからこそ、人間的で面白い。

皮肉的に主人公たちのパーティとは別の
単独で強くて勇気があって正義感がほとばしる
もはや出来すぎたエリート剣士が出てくるのだが、
そんな彼は真面目過ぎて面白みに欠けるのだ。

■主人公のエドガンはチームのリーダーなのだが
軽薄で頼りなく、強さも才能もあまりない。
だけれども溢れんばかりの実行力と
みんなを半ば強引に連れ出してゆく魅力がある。

もし作戦が失敗しても
クソミソにけなされるが
何か少し許されるチャーミングさがあるのだ。
それはダメなところに思えてしまうが。
実はそれこそがリーダーに必要とされる資質なのではないか、
なんて思ってしまえる。

■そんな感じで私はTRPGのこともD&Dのことも
全然知らんのだけど、
とても楽しめましたですよ。

もう本当にテンポ良くてコメディ感もあるのだけど、
ファンタジー世界の風景や物や設定をビッチリ造り上げているので
全然隙がなく面白がれちゃいますよ。
かなりの心地よさ。

最後とか泣いちゃいますもんね。
そう!蘇りの石板、使うよね!^^

■あと、エドガンは潜入のための偽装で
吟遊詩人的な歌と演奏を会得しているのだけど
本人の想いとは裏腹にそっちの方が才能あるっていうね。
うまくいかないものだね、人生は。

■原題はDungeons & Dragons: Honor Among Thievesで
アウトローじゃなくて盗賊、つまりはシーフなのね。
そうシーフの立場で世界を引っ掻き回してやろう、
なんて思っちゃう人は絶対見ると良いよ。

いやー、楽しかった!

映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」

極楽京都日記: 【映画感想】ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り https://kyotogokuraku.blogspot.com/2023/04/blog-post.html?spref=tw


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