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【2021/7/2】頭が回らない

稽古から帰ってきたら、別にお芝居とは関係のないことでリフレッシュしてもいいし、気分転換にテレビでもネットフリックスでも見てもいいものだが、いかんせん何もやる気が起きない。

じゃあ朝から晩までの稽古でクッタクタに疲れているかと言えば、別に身体は元気である。にも関わらず、頭が回らなくて、ほぼ何も考えずにゲームしてたりする。

でもそれは何も考えていないわけでも頭が回っていないわけでもなくて、どうやら舞台のことを考えているようで、ふと「あのシーンこうしよう」とか「あそこは変えよう」とかそういうことに行きつく。

もう頭が回ってるんだか回っていないんだか分からない。

人がパズルゲームをするのは、楽しいからとか頭の体操とかではなくて、何も考えなくていいからだと聞いたことがある。だから人は何も考えたくない時はゲームに没頭すると。そうして廃人になっていくと。

もちろんゲームの中には緻密な戦略や高度なテクニックが必要で、そのために研究したり訓練したり、本業もしくはそれに近いレベルでやっている人たちは別だろうけど。

結局昨日、そのパズルゲームもアンインストールして、いよいよ逃げ道をなくして、ゾーンに入る準備が整った。たぶん週が明けるころには夜も目がギンギンになってくるはずだ。

それでこそ舞台だ。久しぶりの感覚。自分の作品を自分の演出で上演させてもらうなんて、本当に興奮する。正直、やろうと思えば誰にだって出来ることではあるけれど(本当にそうなんです)、でもそれを実行に移すことが出来る人というのはホンの少ししかいないのも事実なわけで。

本当に楽しみ。自分がどうなるか、舞台がどうなるか。
分からなくて。面白い。

1週間前に書いた記事。

今もこの説明のつかない状況に陥っている。

稽古をしていると、自分が書いたセリフにみんなが命を吹き込んでくれる。わたしが書いたはずなんだけど、自分が生んだ言葉じゃないように感じる時がある。なんであの時(たしか5月中旬~下旬にかけて書いた)こんなセリフを思いついたんだろう、と不思議な気持ちになる。今、抱いている感情と違うからだろうか。自分で言うのもなんだけど「いいなぁ」と思うセリフがたくさんある(笑)。でも書いた時の生々しい感情を覚えていない。時が経ったからだろうか。

そんな今まで感じることのなかった沢山の不思議と、日々の感動と、ものづくりの楽しさを味わっている。

これは当たり前じゃない。

たぶん、いつまでも出来ることじゃない。

だから、精いっぱい。やるしかない。

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