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【2021/10/20】劇場で激情

久しぶりに舞台観劇。

『脚光を浴びない女』

女性だけで繰り広げられる団地でのお話。
もちろんその世界には男も存在してるけれど、舞台上に出てくるのは女性10人だけ。

団地に広がる取り壊しのウワサ、それぞれが抱える夫や子供、家族の悩み、主婦が突然始めるエレキギター・・・どこかの街のどこかの団地で行われているだろうリアルなシーン達。抜群のテンポで繰り広げられる会話劇。

笑って、泣いて。
舞台とはこういうものだよなぁと感じさせてもらった。

まずセットのみの劇場を見て、激情がわいてきた。

「舞台つくりてえ!!」

「芝居やりてえ!!」

スズナリの存在は知っていたけど、実際足を踏み入れるのは初めて。そのレトロなつくりも、座席の並びも、ステージの広さも、すべてがすべて、胸キュンだった。久しぶりに小劇場に行ったからなのだろうか。

本来であれば、所属する劇団の絶賛公演中だったはずなのに…。このご時世で止む無く中止となった。やりたい気持ちが湧いてくるのは仕方ないことで、自然なこと。

舞台上の役者さんたちはそんな舞台人たちの気持ちも背負っているかのような、全身全霊のお芝居に見えた。千穐楽というのもあったのかもしれない。年配の方もいらっしゃったけれど、最初から最後までパワフルだった。若さとは違うパワーで楽しんでいる。ベテランの底力を見た気がした。

いつか近い未来、自分が舞台に立ったり、お芝居をつくったりするその日まで、この激情を大切に、パワーを貯めに貯めておかなければ。やりたいと思ったことが出来ない経験は、きっと糧になっている。

劇場で激情が生まれる。
ただのダジャレだ。

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