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鑑賞ログ数珠つなぎ「関数ドミノ」

ある作品を観たら、次はその脚本家や監督、役者の関わった別の作品を観たみたくなるものである。まるで数珠つなぎのように。
前回:ドラマ『AND JUST LIKE THAT-SEX AND THE CITY新章-』

https://note.com/marioshoten/n/n0d513a1b1f0d

【数珠つなぎ経緯】

イキウメの初舞台を見たのはちょうど一年前。
しかし決して簡単に観れたわけではない。(詳細は以下を読んで)

この信じられないような悲劇を味わった後、どうにかこうにか、あの手この手を使ってチケットを入手し、『外の道』を見に行くことが出来た。

わたしの大好きな安井順平さんと池谷のぶえさんのツートップ。
面白くないわけがない。そして確かに面白かったけど、それ以上に怖かった。何か分からないモノに支配されそうな緊迫感。呼吸にすら気をつかうような緊張感。光と闇を効果的に使った演出でそれが一層際立った。世界観にどっぷりと浸れた。

だから今回も迷うことなく観に行くことにした。

【あらすじ】

ある地方都市で奇妙な交通事故が起こる。
見渡しの悪い交差点、車の運転手は歩行者を発見するが、既に停止できる距離ではない。しかし車は歩行者の数センチ手前で、まるで透明な壁に衝突するように大破した。
歩行者は無傷。幸い運転手は軽傷だったが、助手席の同乗者は重傷。目撃者は六人。保険調査員の横道はこの不可解な事故の再調査を依頼される。
改めて当事者と目撃者が集められた。そこで目撃者の一人が、これはある特別な人間「ドミノ」が起こした奇跡であると主張する。彼の発言は荒唐無稽なものだったが、次第にその考えを裏付けるような出来事が起こっていくー。(イキウメHPより)

「ドミノ幻想」をベースに物語が進んでいく。

「ドミノ幻想」とは
世界はある特定の人間を中心にして回っているとする考え。
その人間の願ったことは必ず叶う。
願った瞬間にドミノが倒れ、結果に向かって進んでいく。
周囲はそれに合わせて調整される。
また、ドミノは思いの強さに比例し、スピードを上げる。
最も速いものは「ドミノ一個」と呼ばれ、願った瞬間に結果が現れる。
それは俗に「奇跡」と呼ばれる。
なお、ドミノの力は期間限定である。ランダムに移っていき、誰に備わっているのか判定することは難しい。
当然本人にも自覚は無いー。

【感想】

帰宅してから調べてみたが、「ドミノ幻想」というワードはどこにもヒットしない(イキウメの舞台だけヒット)。なので作・演出の前川知大さんが考えたオリジナル思想だということになる。これに近い理論は色々とあるのだろうけど。

いわゆる連鎖反応とかバタフライエフェクトに近いような印象も受けるし、奇跡が起こる土壌が実は存在するのだという考え方でもある気がする。

自分の周りにも「ドミノ」がいないか、そして自分が「ドミノ」であったことがあるのか、それを真剣に考えてしまった。奇跡と思えるような出来事が起きたことは確かにある。でもそれは誰の影響だったのだろうか、、、。

まだ公演中なので詳細は避ける。

とにかくいつもセットがカッコイイ。シンプルが故に、想像力を喚起させる。考え抜かれたシンプルさと言うか。物語が始まる前から、どうやって使うんだろう、どんな効果が出るんだろうと想像するのも楽しかった。

個人的には温水さんが出演する舞台を初めて見ることが出来たのでそれも嬉しかった。テレビのまんまだけど、テレビよりも迫力があったように感じた。当たり前か。。

やっぱり舞台はいいな。
東京芸術劇場シアターイーストは、ホント、いつか立ちたい、と観る度おもう。

【次の作品】

未定。

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