日本と海外の同人誌イベントの違い

ちょっとですが海外旅行とか行って海外の二次創作イベントとかに参加してみて、しみじみと『海外の二次創作イベントのこの雰囲気は日本じゃ絶対に出せないし、日本でこの雰囲気のままイベントやるのは多分無理』と思った次第です。
日本ではちょっと大きなイベントが開催されると、必ずと言っていいほど参加者がなんやらかんやら色々やらかしたと言う炎上案件がTwitterに流れてきますが、海外のイベントでは同じような事が(日本ではまとめサイトが作られるような案件が)まったく通常にに行われているので驚きました。
これは有名な話ですけどコスプレしたまま会場に来るとか、街中で普通にコスプレするとか、広いとは言えない会場でいきなりアクションを始めるとか血まみれとか捏造とか性転換とか言うコスプレを堂々とやってるとか。
これが日本だったら一件一件についてまとめサイトができて、やらかしたレイヤーさんは即時に晒され過去も調べ上げられて拡散され、やらかした方のジャンルは痛ジャンルとして、そのジャンルに住む人間は事件に関係無い人も未来永劫白い目で見られるレベルの案件だよなあ……なんて思っていました^^;
ただし、海外のイベントは参加者もおおらかですが主催もおおらかで、開催概要がなかなか決まらなかったり二転三転したりスケジュールがぐだぐだだったり、混雑しても誘導整理スタッフなんていないしいきなり開場時間が変更になったり、会場設備(ドアとか)が最初から破壊されてたりします(笑)。これまたもしこれが日本だったら炎上(略

じゃあ日本のイベントは良いところ無いのかと言ったらそんな事はなく、日本人の『周りの目が気になる』、『人と違うのは嫌』と言う習性がプラスに働いた結果、いくら混雑していても大きな混乱が無く整然としているとかスケジュールが狂わないとか、スタッフさんが要所要所にきちんと配置されていて質問に的確に親切に答えてくれるとか、コスプレにしても「人に見せても恥ずかしくないレベル」の人が多かったり、会場でいきなり走り出したり会場の広さに対してありえないレベルの大きさの小道具を持ってきたりそこらへんに座り込んで荷物広げて堂々とメイク直ししてたりする方はかなり少ないとか、大きな声で騒いだり歌ったり踊ったりする人も少ないとか、団体行動が得意なので(?)人数が集まっても整然としていて混乱が少ないと言う利点はあると思います。
あと、会場がきれいです(笑)。ドアやトイレが壊れてないません(笑)(笑)。

もちろんどちらの方が優れていると言う話ではありませんが、ただ、「海外のイベントの雰囲気ややり方をそのまま日本に当てはめるのは多分無理だ」と思いました。反対に、日本のイベントのやり方を海外に当てはめるのも難しいんだろうな。
でもコスプレに関して、社会的なルールに反しない限り、誰がどのようなコスプレやろうとその人の勝手で、完成度が中途半端だろうが捏造だろうが年齢性別が元のキャラクターとかけ離れていようが、コスやりたい!と言う気持ちを抑える事はないし、自分が気に入らない事を社会のルールみたいに言うのはイクナイ!と言う部分は、本当に見習うべきだと思いました。
(もちろん気に入らないコスプレを見て「私はこう言うの苦手」と言うのも自由だと思います。自分が苦手なコスプレを相手がやるのを止めさせようとするのはダメだけど、それは苦手だ、と言うことは自由だと思います。で、それに対して「苦手だと言われるのは苦手だ」と言うのも自由だと思います(笑))

海外での同人誌イベントと日本での同人誌イベント、両方の良いところを組み合わせて最高のイベントが作れれば完璧でしょうが、おそらく無理なんじゃないかなと思います(笑)。海外のイベントのパワフルで自由な雰囲気は参加者や主催の大らかさ・いい加減さが生み出しだものだろうし、日本のイベントの規則正しさ・堅苦しさは参加者や主催の真面目さ・神経質さが生み出したものだと思うので、両者の良いとこだけを都合よく組み合わせることはなかなか難しいのではないかな……と思いました。

前々から思っていたのですが、アニメやゲームのオタク的な同人活動は日本発祥なのだと思うのですが、発祥の地・日本のイベントが世界で一番地味なんですよね(笑)。
それからこれはただの私の感想ですが、日本人が海外のイベントに参加した場合はきっと楽しめると思いますが、海外の方が日本のイベントに参加して本当に楽しめるかどうかは疑問です。規則や決まりが多いですから……;
(オタクイベントの本場・日本のイベントに参加できた!と言う楽しさはあるでしょうが……)

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