制限時間の効果
昨日、息子の靴を新調した。
某早く走れるぜ!系のよくあるスニーカー。黒くてツヤっとしてかっこいい。売り場に着いて「どれにする?」の次の瞬間には、彼が手に持っていた。
「だってこれ、4cmの防水が、4時間しか続かないんだよ!!?」
母の理解は全く追いつかなかったけれど、笑い転げてもう絶対それと決めた息子。決め手は「4時間だけ発揮される防水効果」。ついさっき、その靴を履いて学校へいくまでの間、幾度となく「4時間しか水を防いでくれないこと」の面白さを説かれたけれど、いまだに母の理解は追いついていない。
でもそういえば、某ウルトラマンも3分しか地上で活動できないという設定は絶対だし、テレビショッピングも「今から30分の間にお電話いただければ」と時間を区切る。「本日限定!」のポップはそこいらじゅうにあるし、大食い競争も決められた時間があった方がおもしろいのかもしれない。何かと制限時間が持つ魅力というものはあるのだろう、というのは理解できる。
そしてこの間わたしもドラッグストアで、「虫除け効果が1週間持続」ではなく、「虫除け効果12時間持続」のスプレーを買ったところだった。12時間くらいがよくない?って、確かにあのとき思ったのを覚えている。
世の中なにが誰に刺さるかわからない。今度コピーやタイトルをつけるとき、いつもより少しだけ「時間」の使い方意識してみようかなと思う。
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