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2019ベスト日本ワイン選んでみた 【sirocco編】


2019年も終わります。数日後には2020年。
今年のsiroccoでは250本以上の日本ワインを紹介してきました。正確じゃないからわからないけど多分これくらいです。

その中から店主いわまが

「おお!」

と思ったワインを選んでみようかなと思います。

よく聞かれるんですよ。今年1番の日本ワインはなんでしたかと。でもこれって難しいじゃないですか。好みもあるし、ワインの価格もあるし、手に入りやすさとか。だから今現在、余裕で買えるワイン限定にしようかと思ったのですが、やっぱり物足りない。

それと、こういうことを書くと「へー、しろっこの店主はこんな感じなんだ」と思われるのも嫌ですし笑 これは冗談ですが、本当によく好きなワイン、おいしかったワインは何ですかと聞かれるのでやってみたいと思います。ちなみにランキングではありません。どれも良い日本ワイン、ここに選んでなくても素晴らしい日本ワインは今年もたくさんありました。まずは感謝したいと思います。日本ワインありがとう!


で、かなり時間がかかって多少選び出したことに後悔しましたが、何とか22本まで絞り込むことができました。これじゃちょっと多いな。


ここからはおいしさだけでなく、ワインの価格から感じたお買い得度、直感、また飲んでみたい、この先も楽しみ、といったひとことで言えば「ただなんとなく」で選びます。そういう感じでないと選べばそうだし。10本に絞りました。もう1度言いますがランキング形式ではありません。ワインは今年お店で出した順番で紹介します。


青木原シャルドネ 2014 プルミエ あづみアップルスイス村ワイナリー】

青木原

このワインは全くのノーマークだったので驚きも大きかったようです。すぐに追加発注しようとしましたが売り切れてました。
出した時の感想は「これもまたコストパフォーマンスよろしいワインです。2014で落ち着いて来ていますが、若さある香りや酸味もあります。そしてロースト香が絶妙なアクセントに」でした。

【月を待つ ケルナー 2017 ココ・ファーム・ワイナリー】

月を待つ

ケルナー好きなんですが、今年は2017の月を待つを選びました。このヴィンテージだけ残糖なしに仕上がったようでこれがまたいい。出した時の感想は「香りはケルナー らしさみたいなのは取りにくいかもしれません。若々しさ溢れる伸びのある酸味。清涼感。月を待つなら飲んだことありました! が多いワイン」でした。

【ファンキールージュ 2017 ファンキーシャトー】

ファンキー

ファンキーシャトーのワインは素晴らしいワインです。このワインはその中でも比較的安いながらクオリティは高く、
これはねらい目だと思いました。出した時の感想は「こちらのワイナリーのカベルネとメルローを初めて飲んだ時はなかなか衝撃でした。このキュベのメルローも良いですね。若いですが今でも充分に楽しめます。おいしい!」でした。

【デラウェア 2016 新巻葡萄酒】

新巻

このワインは価格もそうですが、デラウェアとしてもトップだと思います。出した時の感想は「ワインツーリズムで立ち寄り、ビビっときたワイン?? デラウェアを2016、2017、2018と試飲させてもらったのですが、この2016だけ樽を使っていないのにローストしたような香ばしい香りがありました。」でした。

【キザン セレクション シャルドネ 2017機山洋酒】

機山

出した時の感想は「果実から樽の香りまで心地よく、強すぎないしなやかな酸味、しっかりとしたボリューム感。このワインのコストパフォーマンスは久しぶりの衝撃。こういうワインをどんどん出して行きたいなぁ。素晴らしい、ありがとうこざいます」でした。

【プライベートリザーブ シャルドネ 2017 城戸ワイナリー】

城戸

多少還元していましたが、それでもワインの力をずしずしと感じるワインでした。何年後かにまたぜひ飲んでみたいワイン。
出した時の感想は「色調はイエローよりやや黄金がかっていますね。香りは閉じ気味であまり香ってはこないのですが、よく熟した黄色果実、カスタードパイのような香ばしく華やかな甘さのある香り、複雑です。細かな酸味、フレーバー、なにより中盤からのボリューム感、奥からジワリジワリとやって来て、全てを支える骨格となるこのボリュームは圧倒です」でした。

【MdV 塩尻ソーヴィニヨンブラン ナイトハーベスト 2018 エトワール アルプスワイン】

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このワインは求めやすい価格帯といい素晴らしかったです。
出した時の感想は「柑橘系の香りとラベルにはありますが、よりパッションフルーツのような華やかさもあると思います。
酸もしっかりとありますがフレッシュで細かく、ボリューム感もありただ酸っぱいだけではなくていいっすね」でした。

【カベルネフランス樽熟成 2015 紫波フルーツパーク】

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日本のカベルネフラン、おもしろいです。僕の注目品種、赤はカベルネフラン、白はピノグリとアルバリーニョです。
出した時の感想は「味わいが好みです。まだまだ若さはありますが落ち着いてきていて、熟成に脚を踏み入れた瞬間な感じですw 酸味渋味ボリュームとみなさん一旦落ち着きました、で、またこれからどう変わっていくのかも実に楽しみなワインです。」でした。

【サンヨー ルージュ 三養醸造】

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こちらのワイナリーも本当においしい。
出した時の感想は「三養醸造のワインは「窪平」というワインを飲んでうまい! と思ったのですが、窪平は無くなりどうやら今回のワインがらその後継ワインのようです。味わいが全く変わってしまうのではドキドキしましたが変わらぬ美味しさです。複数品種のブレンド、ヴィンテージなので記載はありません。それなりの値段を出せばもちろんそれなりの味わいの日本ワインが飲めますが、そのコストパフォーマンスからもこのワインは日本ワインらしさ、を代表するワインだと思います。ワイン好きだけど、日本ワインはあまり飲んだことのない方にすすめるべきワイン。華やかな甘さの香り、エレガントでまろやか、上品さ、ちょっとエロい」でした。


【メルロ&タナ 樽熟成 2017 ドメーヌ・ジン】

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「勝沼ワイン村」の新しいワイナリーは全部注目すべきワイナリーなのですが、強いて選ぶならこのワイン! 出した時の感想は「2017はまだワイナリーができてなかったので東夢ワイナリーの委託醸造。ワインについてはラベルに書いてあるのがなかなか適切なので引用します。勝沼は岩崎地区の緩やかな水はけのよい斜面に植えたメルロとタナがようやく収穫できるようになりました。使い始めて4年目の樽で11ヶ月熟成し、果実味のあるメルロにタナの深みがありタンニンのしっかりした味わいが融合し、バランスのよいワインに仕上がりました。今からでも充分楽しめますが、2、3年寝かせるとさらにまろやかなワインになると思います。混醸比率・メルロ82% タナ18%。このワイナリーは注目していきたいです」でした。

終わりです!
2019年に飲んだからこそのワインで、飲むタイミングによっては大きく変わると思います。ワインは飲みたいと思って時があなたの飲み頃なので、個人的には深く考えずに楽しんでいただきたいです。2020年はどんな日本ワインに出会えるんでしょうかねえ。

ちなみに選ばればかった日本ワイン12本についてはいつでもお店までどうぞ!

日本ワイン専門ワインバー
高田馬場早稲田口より徒歩1分
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Wine Bar Sirocco
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場2-19-8阿部大竹ビル2F
営業時間 18:00~0:00 定休日なし
チャージ・サービス料はありません
sirocco.wine@gmail.com
https://www.instagram.com/sirocco.wine/
https://www.facebook.com/sirocco.wine/
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【ワインバーシロッコについて】

2020年4月現在は、サポートはお店のために使わせていただきます。