寒がり&イクジナシでダイバーを目指す❸: 師匠との出会い「キミはダイバーになれる!」
前回のお話はこちら。
ダイビングショップ・・・。それは、まさに未知の世界。
まっ黒に日焼けした若者が白い歯を輝かせて私を待っている。
↑どうもここから離れられないみたい。
でも私、スポーツマンって苦手なんだよね…。
千葉から都内まで車を走らせてたどり着いた場所。
そこには「潜水教室」と書かれた看板がありました。ん?ちょっとイメージとは違ったけど何を隠そうココはPADI/JAPANの第1号店。つまり老舗。
今はもう店主も天国へ旅立ち、お店も閉めてしまいましたが。
インストラクターも日本最古参の・・・というわけだから、まっ黒に日焼けした若者はどこにもいなかった。。。ホッ
その日は、白髪交じりのよく日焼けした店主Sさんと、これまたわりと年季入った(失礼っ)インストラクターのYさんの2名が出迎えてくれた。
あとで、他にも若いインストラクターさんやサポートではいってくれる人たちもいることがわかった。
そしていろいろ話を聞いたり相談したことをまとめると。
① 趣味としてホンキでダイビングをやりたいと思うならライセンスを取るべき。
体験ダイビングでは引っ張ってもらったりすべて手助けしてもらうことになるので、あまり達成感はない。
② 命を守る機材なので、マイギアは必須。
自分が使いやすい機材を購入して、慣れたマイギアで潜るのがもっとも安全。
③流れとしては、SHOPで「学科」を学び「学科テスト」に合格➡伊豆で「プール講習」➡「海洋実習」➡晴れて「ライセンス取得」となる。
④海洋実習は健常者なら3日間でライセンスが取れるけど、障害がある場合は個人の状態に合わせて行うので、2倍?3倍はかかる覚悟で。
とのこと。
思ったより時間がかかりそうだし、伊豆にも何度か通う必要がありそう。
でも、なにより、ハンディがあっても受け入れてくれるショップがあることがうれしかった。
店主のSさんは、スキー事故で大腿骨を損傷し障害を抱える身となり杖をついて歩くようになってから、障害者や高齢者でも誰もが海に潜れるような指導や、サポーターを育てることに尽力してくださっている方なのだ。
だから誰よりも不自由さをわかってくれているし、この人なら安心してこの身を預けられるんじゃないかと思った。
とりあえず始めてみることにして、教材のビデオと教則本とLogBookがセットになっているものを買う。
そうそう。これね。
でも全く自身はない。泳げないし、海に入るのも高校生以来。
寒がりな上にイクジナシだし・・・と、不安を隠しきれないままその日は帰ることにした。そして、外に出て「では」と振り返ったその時だった。
君はダイバーになれる!
ショップのSさんが私を指さしてそう叫んだ・・・。
「エッ・・・?」
どうリアクションしていいのか困ってしまった私は、力なく「はぁ」と答えたけど、帰りの車の中で、ひとり笑いが止まらなかった。。クックックッ…。
それが私と師匠(Sさん)とのキョーレツな出会いでした。