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8. 冒険...あるいは暴挙

小学5年と6年で股関節の手術をした、その前の年。
小学4年生のときのある事件を思い出したのでチョットさかのぼります。
(はやくも脱線)
わりとおとなしめで、目立たず生きてきた私だったのに
なぜこんな冒険…ぃぇ、暴挙に出たのか。
「来年手術して元気に歩けなくなるから今のうちにやっとけ」
って、上のほう🧙‍♂️から言われたとしか思えないなー。


体育館倉庫。

学校事件のほとんどはココで起こると言っても過言ではない。
(ホントか?)

放課後、女子仲良し3人組。
なにが楽しいんだか、おしゃべりが止まらない。
そして、女子にはヒミツの話なんていうものが存在する。

どこで話す?

体育館倉庫なら、誰もいないんじゃない?

もちろん、体育館倉庫で遊んではいけないという校則?決まり?
があるのは知ってた。

でも、明日は創立記念の行事があるから
体育館には椅子が並べられ、今日は館内での部活は行われていない。


私たちは、その秘密めいた体育館倉庫で
ねっころがったり、跳び箱にまたがったりしながら
放課後のひとときを満喫していた。

と。そのとき!

バーンと倉庫のドアが開いた。
瞬時に隠れたけど、秒で見つかってしまった。

「おまえら、ここで遊んだらいけないんだぞ」
「明日、センセーにいいつけるからな!」

と、脅し文句を言って去っていった。

まったく、、男の子たちってコレだから、、、

今なら、咄嗟にそう言うだろう。
でも、その時は心の底からビビった。

どーする?
明日怒られるよ。
休んじゃおうか。

休めば怒られない? なんという浅はかな考え。
でも小学4年生の思考回路なんてこんなもんだ。


翌日。学校に行くふりをして家を出て
私たちは海で落ち合った。
海しかないから...ね。

砂浜沿いを歩いて、ふだんあんまり行かない場所まで行った。
お腹がすいたら買い食いをして
少しドキドキしてたけど
海はキラキラとまぶしくて
なんか、やってやったぜ!って気になってた。

でも、そろそろ海も飽きたねーって話になる。
前に登った山に行く?
あそこのてっぺんの神社のところ
立ち入り禁止ってなってたところ
行ってみない?

山。といっても小4が登れるくらいだから
たいした山じゃないと思うけど
そして覚えてないけど前にも1度登ったらしい。

そこにはバスで30分くらい。
お金。持ってたんだね。

そして登った。
立ち入り禁止の札を抜けて
ワクワクしながら登った先はふつうの神社がポツンとあるだけ。
意外に面白くなかった。

気づけばもう夕方。
そろそろ学校が終わる時間だし
帰ろうか。

バスに揺られ、それぞれの場所でバイバイした。
そして、あとは、なにげない顔をして家に帰るだけだった。

でも。私たちは、1つだけ重大なミスをした。

今日は創立記念日で、学校は午前中で終わりだったのだ。


それはバスを降りて少し歩いたところで友達に会って気づいた。

「あれ?カバン持ってなにしてたの?」
「なにって?」
「だって今日は学校午前までだったでしょ」
「あー。うんー」

ヤバイ。これはヤバイやつ。
お昼に小学生がワーっと下校してくれば
さすがの親もおかしいって気づくよね?

それより前に、フツー学校側も気づくよね?
「今日、お子さんお休みですか?」って、連絡入れるよね?
そこは考えなかったー。

案の定。
家にたどり着くと、鬼の形相で両親が待ち構えていた。

え? 心配とかじゃなく「怒」なの?

そのあとのことは忘れてしまったけど
とにかく帰ってこない娘を心配して心配して学校にも連絡して
町中がたいへんなことになっていたらしい。
心配を通り越して「怒」にもなるってわけ。

まったく、ちいさな町ってコレだから、、、


反省文を書かされた。
家で。
書いていて情けなくなった。

だって、休んだ理由が
体育館倉庫で遊んでたのを見つかってチクられるのが怖かった
だもの。

でも。
そんな私の冒険は、後々、親戚中の笑いの種になった。
集まるたびにその話。
笑いを提供できてよかった。
ぃゃぃゃ、いいかげん忘れてくれないかな、その話。と思う。


今はもう自分の足で山に登ることはできなくなったけど
あそこに、私が登った小さな山がある。
そう思うと、その場所がなつかしく思える。
ちょっとチクンとする痛みと共に。

そんな、私の小さな冒険(あれ?小さくなってる)でした。


余談ですが、一緒に冒険したみゆきちゃんは
ひとりっ子だったので
親がめちゃめちゃ心配して
大好きなものをたくさん買ってくれたと後から聞いた。

私は反省文を書かされただけだったのにーーー。




今夜は \おうちでお好み焼き/
きゃべつを切るのがめんどうなので、まぜて焼くだけの
コープの「モツァレラチーズ入り豚玉お好み焼き」を注文してます。
なかなか美味しいのです。

粉ものひかえよう...と思っても、ついつい食べたくなるお好み焼き