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射手座満月は蠍座にある事実・星読みの前に星を観よう、事件は現場で起きている

昨日、2024年5月23日は射手座満月でしたが、月は蠍座にありました。
正しく表現すると「さそり座で起こる、射手座サインの満月」です。漢字表記する星占いの星座(サイン)と、ひらがな表記する実際の空の星座(コンステレーション)は別モノです。


天体観測アプリで実際の空を再現

トップ画像は、天体観測アプリ/サイト、ステラリウム(Stellarium)で再現した、満月の2024年5月23日22:53の東京都の空です。
さそり座がラクロスのラケットで、満月ボールをキャッチしているみたいですね♪

ぜひステラリウムで実際の空の天体や星座を検証してみてくたさい。無料です。

星座のずれとトロピカル式・サイデリアル式

長年の地球の歳差運動により、春分点が移動して、星占いの星座は実際の空では約24度、約1つ分ずれています。 
一般の12星座占いや西洋占星術ではこの差を無視して、太陽暦の春分点に基づくトロピカル式星座を使用するので、星座サインと実際の空の星座はずれます。
空の星座と星座サインが一致していた古代バビロニア時代の名残で、現在まで星座サイン名だけをそのまま使っています。
この約24度の差を考慮した、恒星基準のサイデリアル式星座は、主にインド占星術で使われ、実際の空の星座や天体がホロスコープに反映されます。
サイデリアル式では、昨日の満月は実際の空と同じく、蠍座満月です。

トロピカル式12星座サインは二十四節気のようなもの

一般の星占いのトロピカル式12星座サインは、太陽暦の二十四節気のようなものです。
5月20日に太陽黄経60度で、小満を迎えました。トロピカル12星座では双子座サインにあたります。この後、6月5日に芒種、6月21日に太陽黄経90度で夏至となり蟹座サインに移ります。星座サインは名前だけで、実際の太陽はひとつ前の星座にあります。

二十四節気についての過去記事もぜひご覧ください♪

星読みの前に星を観よう、事件は現場で起きてるんだ!

月や太陽が〇〇座にある、と星読みをする前に、実際の空、またはアプリで、天体観測をしてみましょう。
トロピカル式西洋占星術のアプリやサイトで占いたい年月日・時刻を入力すれば、自動計算で簡単にホロスコープチャートを出せますが、実際の空を観て、星座のずれを認識して星読みをしている占星術師の方がどれだけいらっしゃるのか、疑問に思っています。
星の見えない大都会で、スマホやパソコンの画面に表示されるチャートだけを見て、理論どおりの解釈で「星読み」をしていらっしゃる方がほとんどなのでは?
事件(天体や星座の動き)は概要で起きてるんじゃない!  現場(実際の空)で起きてるんだ!

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