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#1 政略結婚だけじゃない!お江戸の婚活事情
皆様、こんにちは。
ごきげんいかがですか。
マリナデシコです。
現在は「婚活」という言葉が生まれるくらい、すんなり結婚出来る時代ではなくなりましたが、江戸時代の乙女も婚活には色々と苦労していたようですよー。
お江戸の婚活①家柄が大事!【政略結婚】
■お家同士の結婚なので、本人は婚活しない。
■武家などの身分が高い人の婚活。
■本人の気持ちは無視。家のランクによって、親が結婚相手を決める。
ザ・政略結婚!
個人の希望よりもお家を守ることが大事とされます。
武家など身分が高い人は、親族以外にたくさんの家臣や使用人の面倒もみていたので、お家が潰れてしまっては、家族どころか大勢が生活出来なくなってしまいます。
だから、大事なお姫様がそこら辺の男に騙されないよう、家族はもちろん使用人たちも一丸となって守ります。
お姫様の自由恋愛で自分たちの暮らしが壊れてしまっては大変ですから。
武家のお姫様は厳しく監視されるのに、武家の男性は愛人を持つことが当然とされていたので、不倫は日常茶飯事でした。理不尽!
しかも、その愛人が女中(住み込みで働くお手伝いさん)なことも多々あったそうで、一つ屋根の下、夫・正妻と一緒に愛人が暮らすことも多々あったとか!
とんでもなくドロドロな生活を送ってそうですねー。
大正時代には、華族(江戸時代に武家や公家だったセレブ)の夫と愛人の間に出来た子どもを、正妻が自分の子どもとして育てて、成人した子どもが「実の母が女中」と知り、ショックを受けたという記録も残っています。
ちなみに、江戸以降の明治・大正時代はもっとひどく、妻が不倫すると「姦通罪」という厳しい罰をうけました。
いくらセレブでも、こんな結婚は嫌ですね。
心が病んでしまう人も少なくなかったようです。ひどすぎる!
お江戸の婚活②技術が大事!【跡継ぎ指名】
■息子に家を継がせないで、長女に優秀な婿を迎える方法。
■商家や職人の婚活。夫が優秀でないと出来ない仕事なので、息子には継がせない。
■住み込みで働く有能な店員や弟子から選ぶ。
昔からよく知っている人と結婚するわけですが、嫌いな人が優秀だった場合、つらいですねー。
「こいつのこと嫌いだけど、腕がいいから仕方ない!」って奥歯を噛みしめるんでしょうか。
反対に、昔から好きな人だったら、これほど嬉しいことはないですね。
どう転んでも結婚することになるわけですから。
「私と結婚したいなら、もっと技術をみがいて、早くお父さんに認められてよ!」
修行中の彼の背中を叩いたお嬢さんもいたんじゃないかなー。
続きます。
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