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6月に読んだ本の感想をゆるりと。

毎年夏至を過ぎると、「嗚呼…もう日本は冬に向かっている…」と切なくなってしまう。寒いのが極度に苦手で、夏が好きです。

今年ももう折り返しということで、「目標の進捗はいかがですかー!!!」という発信をよく目にしたり聴いたりする。うーわ、今年の目標なんだっけ。半年で実現可能な目標、仕切り直して立ててみようか。

ひとまず、毎日おいしいごはんが食べたい。(メモメモ)

さて、今月も読んだ本の感想をゆるりと書いていく。

先月分はこちら。

本の感想を書くのは、すごく楽しい。

1冊ごとに書くとなると、グンとハードルが上がってしまうから、読了するたびに軽くメモに残しておいて、1か月であんなこともあったこんなこともあったと振り返りを兼ねて書くくらいが、今はちょうどいいのかもなと思っている。

今月も、小説読みたいモードとビジネス書読みたいモードなど、行ったり来たりの雑食読書は相変わらず。

トータル8冊、時系列で書いていきまーす!

書く瞑想(古川武士)


6月のスタートはこの本から。

自分の観察っておもしろい。
人間観察がわりと好きだが、自分のこととなるとすごく盲点で、なにも分かってないんだなーと痛感している。

分かってないというか、ほんとは分かってるけど無視しちゃってるのかも。くさいモノには蓋ってやつ。

「書く瞑想」は、そんな自分の触れたくない打撲みたいな箇所を、グリグリえぐり出すような作業でもあるんだけど、書き出してしまうとスッキリ。

このスッキリ感がなければ、3日と続かなかったと思う。

毒出しだけじゃなく、1日のよかったことの振り返りもしっかり行うのがよき。「自分クズだったな~」という日でも、書き出してみると小さいよろこびがたくさんあったりする。「自分で淹れたコーヒーがやたらとうまい」とか。

今のところ、毎朝書いてきて約1か月続けることができた!

途中経過も書いてみたので、参考になるとうれしい。

ロマンシエ(原田マハ)

きました!小説読みたいモード。

先月のラインナップを見ていて、「小説読んでへんやん!あかん!」と警笛が鳴りました。シンプルに小説が大好きです。

久々に小説らしい小説、しかも気軽に読めるやつがが読みたい!と思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが原田マハさん。まだまだ読んだ作品は少ないけれど、(4~5冊は読んだかな?)すべて物語への没入感がたまらなかった。

「ロマンシエ」は再読。
主人公は、政治家を父に持つアーティストの卵・遠明寺美智之輔おんみょうじみちのすけ

美智之輔は素直でまっすぐで猪突猛進。あと乙女でけっこう弱気で、とにかく愛されキャラのひと。

独特の文体に「!?」となるのも束の間、美智之輔の脳内妄想炸裂、ドラマティックな場面展開。気付けば超特急でページをめくって読み進めてしまう。

コメディのなかに、アート・お仕事への情熱、恋愛や青春、セクシャリティの悩みも盛り込まれていて、最後はホロリなんです。

感情を全方位から刺激したいときに、また読みたくなる1冊!

モチベーション革命(尾原和啓)

仕事のモチベーションに悩んでいる…特に夫が。

ほんとうに物欲のないひとで、「○○が欲しいから、がんばる!」という方程式が成立しない。極論、自由が欲しいみたいなんだけど、そのためには仕事柄、この数年~数十年の大変な労力と時間が要る。

「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」…これ、あたいの夫のトリセツやないか!ということで読んでみました(笑)

かなり腹落ちする部分があって、よかったー。
世代的に、なぜモチベーション迷子になるかを紐解きつつ、働く価値をどこにどうやって見出せばいいのか書かれている。

本を夫に手渡してはいるけれど、読む時間を作ってあげるところまでがわたしの役目みたいだっ!はっ!(気合い)

猿ぐつわがはずれた日(もたいまさこ)

なにも頑張りたくない、ゆるゆるしたいときに何度も読み返している本。

モチベーションを上げたり、よりよく生きるための読書も好きだけれど、こうゆう「頑張らないスイッチ」になってくれる本もすてきです。

著者は女優のもたいまさこさん。
40代のころに書かれたエッセイで、全体的に気怠い空気感が漂っているのだけれど、それが妙に心地よい。わたしもぼちぼちアラフォーの域だし、これは共感なのかもしれない。

かと思えば、スキーにキャンプに旅行とアクティブな一面も垣間見えて、そのギャップも楽しい。

もたいさんの飄々としたかんじと、「我関せず」なちょい冷めたスタンスがけっこうツボで、ふふふとなります。

動画大全(明石ガクト)

去年からね、がんばっているんですよー、インスタグラム!

むずかしい、伸びない、時間がかかる。
どのSNSもそうかもしれないけれど、コンテンツが飽和していて、がんばったのに埋もれてしまう感、あったんですよね…(切実)

この本を読んで、ちょっと晴れた。
結果として、インスタはリール(ショート動画)メインに振り切ることにした。

本の序盤は「動画の歴史」の解説が続き、なっかなか自分事として読めなかったけれど、後半はどんどん実践的になっていく。

わたしにいちばん響いたことばは、「発明より発見」という表現だった。

これだけコンテンツが溢れているなかで「自分にできることとは?」と弱気になっていたが、これがまったく逆で。アイデアの種、めっちゃ転がってるやん!と思考を転換できたと思う。

インスタは「おうち喫茶」がテーマでございますの。(のぞいてみてね)これからも楽しみながら投稿がんばろ~♪

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題(ジェーン・スー)

ジェーン・スーさんのことは東京に住んでいたときにラジオを知って、そこから発信を聴いたり読んだりするようになった。特にPodcastは毎週楽しみにしていて、番組では「互助会員」と呼ばれる、要するにリスナーのひとりだ。

著書もけっこう読んできたが、わたしはスーさんのエッセイ「貴様女子」がめっちゃ好き。尖がっていたり強い言葉もあるけれど、誰も置いてけぼりにしない。むしろ多くのひとが持っているであろうモヤモヤを、絶妙な例えで射貫いてしまうからスカッとする。

こんなふうに痛きもちい本は、なかなか無いよなと思う。

さいごの解説で、三浦しをんさんがスーさんのエッセイを「愛に基づくSっ気施術」だとマッサージに例えられていて、おこがましくも激しく同意したのでした。

また凝り固まってきたら、ギュウギュウ押されてみようと思う。

夢で会いましょう(村上春樹・糸井重里)

今月は、電波がうすーくしか入らない離島へ、プチ旅行をした。そのおともとして選んだ本。

村上春樹&糸井重里というビッグな2人の共著で、繰り広げられるのはショートショート合戦だ。カタカナの外来語をテーマに、物語が紡がれていく。

これがざっくばらんでふわふわしていて、ずーーーっと深い意味はないのです。(笑)

たぶんこの本をさいしょに手に取ったのは20代のころだった。だけど、「どゆこと?どゆこと!?」と混乱したままページを閉じた気がする。

わたしも無事30代になって、意味のなさそうなこと(失礼?)も、おもしろがれるようになったのかも。とにかく自由な文章が楽しい。

ゆるっと息抜きに、言葉あそびが好きなひとにはおすすめ。

街とその不確かな壁(村上春樹)

やっっっっっと読めたーーーー!!!!!

これは昨日読み終えたのですが、読み終えるのが惜しくて。ちびちびと2~3日引き延ばして着地した。読書好きあるあるじゃないかと思っている。

ちょっと内容とは別のはなしだけど、長編が出ると聞いて「うおおおおおおーーー!!!」って叫んだり、発売日に本屋をそわそわ徘徊したり、1ページ目を深呼吸しながら正座でめくったり。こんな読書体験ができる作家さんって、わたしはほかにいない。

小学生のころハリー・ポッターにハマっていて、世代的にどんぴしゃタイムリーに読んでいた、あのワクワクと同じかんじ。この歳になっても体験できたこと、しあわせだったなぁ。

第一部の「え?これって!?」という既視感からくるゾクゾクに一気に引き込まれつつ、少しずつ読んだ。不思議なことが起こる。シグナルがある。でも1回目は流れのままに読んで、没頭できて最高だった。

読み終えてしまってさみしいけれど、次はあの本を読まないと。

あとは特定のある食べ物が非常に食べたくなりますな…♥(ここでも食い意地)でも食事シーンと家事のシーン、欠かせない要素のひとつですよね。

6月に読んだ本まとめ

今月も長々と、ありがとうございました!

いろんなジャンルの本を読んだ。
そもそもひとつのことに集中できないので、3冊程度をいつも併読している状態です。これがいい。時間帯とか外出先に合わせてチョイスして、パッと本を開けるのがベスト。

今月は久々に小説も読めて、やっぱり本が好きだよなぁとしみじみ感じた。

重かろうがかさ張ろうが高かろうが本棚のキャパがなかろうが、分厚い本を果敢に読む人生でありたい(笑)

積読整理しつつ、また来月も読んで書いていく。

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