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7月に読んだ本の感想をゆるりと。

6月のnoteの冒頭で「夏が好きだ!」と書いたのですが。

いやちょっと暑すぎやし勘弁してもろて。

7月の半ばから新しい仕事が決まり、毎日せっせと自転車をこぎ(片道20分)、到着するころには頭から湯気ムンムンで出勤しております。「ちょうど運動不足やし自転車でちょうどいいか~♪」と思っていたけれど、それどころやない。暑すぎる。水筒に氷をたっぷり入れてカラカラ鳴らしてチャリこいで、部活動の学生みたいやもん……。

とはいえ暑さ対策は必須、気をつけて乗り越えましょうね。。。

仕事を決めるまでの経緯はこちらに書いてみました。

7月は生活リズムにガラリと大きな変化があった。

それは自分で望んだ変化ということもあって、慣れないながらも目いっぱい楽しめて、充実していたかなと思う。

やりたいことを見つけたり、心のザワザワを鎮めたり。

こうゆうときに、わたしにとって「読書」と「ジャーナリング」は強い味方であり、癒しをもたらしてくれたと改めて実感している。(5月から残している読書記録や、「書く瞑想」の経過の記事も参考になればうれしい)

今はおニューな仕事に集中月間と勝手に決めて、オフの時間は読書にあてることにした。「休憩中に読む用」など、隙間時間をうめるための軽めのエッセイをカバンに忍ばせることもあったり、生活が変わると本のチョイスにも変化がみられておもしろい。

では今月もゆるりと7冊、紹介していきます。

神・時間術(樺沢紫苑)

何かと慌ただしいことを言い訳にして、長らく積読にしていたこの1冊。

そんな言い訳は放っておいて、はやく読めばよかった……!

時間をフルに使ってもパフォーマンスが上がらなくて悩んでいる人や、やることが多くてタスクが終わらない人。はたまた業務の効率をアップしてゆっくり自分の時間を楽しみたい人。

時間の密度をギュギュッと上げたいあらゆる人に、おすすめしたい本です。

アルバイト先が決まったけれど、続けてきたブログも諦めたくない!むしろブログをもっと充実させたいと思っている。だからこそ、時間のやりくりが今後の課題かなと考え、この本を手に取ってみた。

読んだ結果、休息と睡眠に妥協せず次の日に備えるようになった。「もうひとふんばり!」と力技で乗り切ったとしても、次の日がダルければ元も子もない。疲れたら潔く眠ってます(笑)

著者の樺沢さんは精神科医の先生でもある。「アウトプット大全」もすごくよかったから、また読み返してみよう~。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 上下(村上春樹)

6月は、ようやく村上春樹氏の新刊「街とその不確かな壁」を読了。

となれば、次に読みたい小説はこの上下巻だった。すぐさま本棚を漁る。SNSでも、読み返してる方の投稿をよく目にしたように思う。

数回読んでいるけれど、村上春樹の作品のなかでもかなり好きな小説!

同時進行する2つの世界、2つの物語。

静と動で描き分けられた不思議な世界が、少しずつリンクしていく。現実のようだけれど存在しない職業やキャラ設定も絶妙で、SF要素もたっぷり味わえる2冊です。

鉄のフライパンをお手入れするたびに、この小説を思い出すようになった。相変わらず家事のシーンが好き、これはもう性癖だと思う(笑)

半径5メートルの野望(はあちゅう)

はあちゅうさんの記事を読んだり発信を目にすることはあっても、本を読んだことがなく、気になっていたので読んでみた。文庫版の紹介文にあった、「極辛人生指南」という強烈なワードが選んだ決め手(笑)

自分にピシリと喝を入れたいひとには、すごくおすすめの1冊。わたしもこの本に惹かれたということは、そんなタイミングだったのかも。

まず、はあちゅうさんの書く言葉のパワーが激熱です。

ストイックに行動と努力と変化を続けた人にしか表現できないエネルギー量だから、その言葉にすごく重みがある。切れ味するどい辛口な表現も、だんだん気持ちよくなってくる。

自分に退屈しそうになったら、また読み返したい本。

エフォートレス思考(グレッグ・マキューン)

50万部を超えるベストセラーの「エッセンシャル思考」。

わたしも読み返し続けている本のひとつで、読むたびに現状の自分と照らし合わせての気付きがあります。

7月に再読したのは、その第2弾として出版されている「エフォートレス思考」。この本は、著者のグレッグ・マキューンさんがエッセンシャル思考を貫こうと奮闘するも、多すぎる最優先事項に追われてしまう。

「ぜんぜんエッセンシャルちゃうやん!」ということで、新たな生き方を模索した末に書き上げた本だ。

エッセンシャル思考は、「何を」やるかを教えてくれた。
エフォートレス思考は、「どのように」やるかを極める技術だ。

「エフォートレス思考」グレッグ・マキューン著(かんき出版)25ページ

億劫なことも楽しんで取り組める仕組み作りや、枝葉だけに気を取られず根っこの問題解決を目指す考え方。

読むとごちゃごちゃ考えがちな頭がスッキリするし、悩んでいてもしょーがないから1ステップ踏み出してみよかな?と少し身軽になれる。2冊ともおすすめ。

なつのひかり(江國香織)

外に出ては暑い暑いとへたってばかりいないで、涼しい部屋で夏らしい本も読みたい。

本棚で目が合ったのが、江國香織さんの本。タイトルに「なつ」という文字が入っていたから!という軽い理由。ゆるーい選書も読書の楽しみですな~。

シュールで少しレトロなふわふわした世界観……なんか表現するのがすごくむずかしい。「私」の視点でわりと淡々と書かれているのに、突拍子もない人物相関図が出てきたりする、重婚とか(笑)

ちょっとヘンなはなしです。

でもそれがあくまでも日常の延長のように、サラサラと深刻になりすぎずにストーリーが展開されていくから、気付けばその不思議な世界にどっぷり浸ってしまっている。

小説家の頭のなかって、ほんとどうなってんだろー!?と、表現のおもしろさを堪能できる1冊。

グアテマラの弟(片桐はいり)

ずっと読んでみたかった片桐はいりさんのエッセイ。

映画「かもめ食堂」の撮影時のエピソードがつづられた、フィンランドが舞台のエッセイ「わたしのマトカ」もめちゃくちゃおもしろい。物静かなフィンランドから一転、今作はグアテマラ!ラテン系!

はいりさんには年子の弟がいて、グアテマラに移り住んだという。その弟一家を訪ねる旅情と重ね合わせるように、家族とのエピソードがつづられている。

読んでいると、はいりさんはいつも「そんなことある!?」っていうような、トラブルやアクシデントに見舞われている気がする。(笑)それをまた、おもしろおかしく独特の視点で描写されているので、ほんとに楽しく読み進めてしまう。

家族やまわりの人々との関わりでは、少しジーンと滲みるものがあったりして、異国の空気感と人情味が詰まっている。やさしい気持ちになれる本です。

7月に読んだ本まとめ

7月分も、長々とありがとうございました~!

ビジネス書、小説、エッセイのバランスがなかなかうまくいったと思う、という自画自賛をしておきます。とにかくいつも、何かしら読んでいる状態をキープできたのでめでたし!

この7冊以外にも、ブログ関連の本も2冊読了。教科書のニュアンスが強いので、ここでは割愛。また機会があればシェアしようかと思う。

夏休みといえば、読書感想文。

この嫌悪されがちな宿題がわたしはむしろ大好きで、課題図書のリストをニヤニヤ眺めているのが楽しかった。ずっと本の虫だな(笑)

今月もゆるりと読んでいこう~。

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