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夏休みのよりみちインプット〜映画編〜

みなさま、こんにちは!
片倉まりなです〜

今日も、新人コピーライターの夏休みのぞき見シリーズ

前回は、「展示」について紹介しました↓

第三弾の今回は、「映画」です!

娯楽以上に映画は価値がある


映画は、
普通に娯楽として観る人もたくさんいると思います。

「あの俳優さん出てるよね!観にいこ!」とか
「あのミュージシャンの曲が主題歌らしいよ!行こ!」とか
そんな感じで。

そして、
現在デザイン事務所で働いている私も、
そんなに専門的な視点で映画を観てるっていうのは
今のところないのです!


私と今一緒に住んでいるイラストレーターの女の子は
ガチの映画マニアなので、

「あの監督の作品か〜、だからこの構図と色合いなんだ」
てな具合に、もう視点のレベルが深すぎて
全く敵いません。笑

映画構図


ただ、私は
自分と違う立場の人への想像力を養うために観に行く
という姿勢で、
月に一回くらい映画館に行くようにしています。


映画で他者への想像力を養う


コピーライターの仕事は、必ずしも
自分に近しい商品やサービスについての良さを伝える
というだけではない
んです。

たとえば、
家族がいる人や親の気持ち。
本当のところはまだ、わかりません。


たとえば、
男性の恋の向き合いかた。
本当の意味で理解する日はこないでしょう。


でも、映画を観て

「もしかして子どもがいると
こういう気持ちになることって多いのかな?」
とか

「このストーリーのこういう部分に共感する人が
今の時代には多いのかな?」
とか

そうやって他者の気持ちを最大限、想像できます。


洋画だとさらに、人間に普遍的な深さまで
目を凝らすことができますね。

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Photo by Irina Murza on Unsplash


ちょうど6月頃に、
仕事でコーポレートコピーを書いた時は、

過去に観た映画の中から世界観の近いものを選んで、
サントラを延々リピートしながら
その世界に自分を没入させていました〜


映画館には絶対に一人で行く!

ちなみに、
私が映画を観るときは、

● 現実世界の設定に近い作品を選ぶ
● 映画館に一人で足を運ぶ
● 感じたものがあったら時間をかけて感想を残しておく

このあたりを気をつけています。

どんちゃんコメディや激しいSFよりは、
リアルな日常に流れるささやかな心情の震え
を描き出している作品が好きです。


映画は必ず、映画館で。

アマプラやネットフリックスなどのサブスクには
登録していません。

時代に合わせて公開された映画を、リアルタイムに観ることで
その時の世の中の雰囲気
なんとなく感じ取れるのがいいのと、

映画館で、その映画のみに没入しきることで
捉えられる感情の深さや繊細さがぜんぜん違うなあと思います。

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Photo by Jake Hills on Unsplash


ほとんど全ての映画を一人で観るのは、
観終わったあと、すぐに感想を言い合う状況を作らないため

深い作品であればあるほど、
感情を言語化するには時間がかかります


間を埋めるために安易に感想を口にしてしまうと、
それでわかった気になってしまい、
心地をふわふわとあたためておくことができなくなってしまうのが、
とても歯痒いんです。

私は映画館を出たあと、
ゆっくり歩きながらシーンを思い出して感情を取り出し、
その日の夜や数日間かけて、
ノートに書いたり、スマホのメモに書いたりします。


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Image by StockSnap from Pixabay

そのあとは、
一緒に住んでいるイラストレーターの女の子と
感想を共有したりも。

話していると、
「そういう見方もあったのかあ!」と
毎度勉強になっています。


さて、
前置きが長くなってしまいましたが
私がこの夏、観た映画はこちら↓

● 『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』
● 『ハニーボーイ』
● 『ミッドナインティーズ』


それではご紹介していきます。

(※以下、ネタバレを含みます。)


『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』

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あらすじ↓

何不自由なく暮らしていた夫婦の生活が、夫の浮気発覚により激変。妻は家を出て40年ぶりに社会で働き始めます。今まできっちり家事をこなしてきた几帳面な彼女は、田舎町のにぎやかな若者や子どもたちに振り回されながらも、素朴なやりとりを通して自分の人生を見つめ直していく...

そんなお話です。


スウェーデンの作品ということで、
北欧の世界観が楽しめるかしら〜というワクワクと

私のお母さん世代が抱えてる葛藤ってどんなものだろう?
という興味で、観にいくことにしました。


まず印象的だったのは、
彼女が幼い頃から一緒に過ごしていたお姉さんとの回想シーン。

奔放で個性的。
天真爛漫で、やりたいことに満ちているお姉さんの陰で

自分は、真面目でいよう。
お姉さんみたいに夢なんてないから、
私はお姉さんを支える存在になろう。

そうやって
知らず知らずのうちに、自我を押し込めてきたようでした。


そして突然、
お姉さんを交通事故で亡くしてしまいます。

その喪失感を
どこかでずっと引きずりながら、

そして、
私なんかが生きているよりも
輝いていたあのお姉さんの人生が続いてたほうがよかったのに。
という引け目みたいなものも描かれていました。


大学生が、
就活するときになって突然、
「やりたいことはなんですか。」って聞かれて
いや、そんなものはないですって戸惑う感覚に近いでしょうか。

あとは、
インスタで自分の活動を次々にシェアしていく友人の投稿を見て、
「自分はあんな風にはなれないな。」と
萎縮してしまう
気持ちに近いでしょうか。

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Image by Anastasia Gepp from Pixabay 


何か派手で、
わかりやすい夢を持っていないとダメみたいな風潮
常に明るいことを発信しているのが正義みたいな

そういう固定概念の中に生きている間って
めっちゃ苦しいですよね。

そこを抜けて、
自分を突き通せるくらいまでになると楽になれるんですが...


お話の最後には、
旦那さんが謝りに来て
「やり直したい」と伝えてくれるのですが、

それを断り、
パリでひとり旅を楽しむシーンで幕を閉じます。

パリへの旅行は、
幼い頃からのお姉さんとの夢でもありました。


ずっと思っていた夢を思い出して、
それをかなえる人生を、新たに取り戻していく
ということですね。

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Photo by Chris Karidis on Unsplash


女性ひとりでも輝いて生きていける


日本のテレビドラマでも、最近
男性からのアプローチを断って女性一人で歩んでいく
みたいなエンディングが多かったなあと
感じます。

ドラマ制作陣は、
女性のそういう願望をドラマの中だけでも実現したかったのか
そういう選択をする人を肯定してあげたかったのか。

どちらにせよ、
「男性と一緒になることで幸せになる」
ところに落ち着かせる展開が減ってきた印象です。


いろいろな人生があるよね、とか。
いろんなスタイルがあるよね、とか。

大衆向けの作品でも、
そういうおはなしが増えてきたのは良いことだな!と
個人的に思います。

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Photo by Julia Caesar on Unsplash


そしてすみません、
だいぶ長くなってしまったので、
今回はこの辺でおしまいにしますね。

ハニーボーイとミッドナインティーズは
タイミングがあれば。


まだまだ
夏休みよりみちシリーズ続きますので、
来週もよろしくお願いします〜

今日も読んでくださり、ありがとうございました!

片倉まりなでした〜

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