『白雪姫』で学ぶスキーマ療法(初級編①)
最近知ったのですが、私のnoteにはブラウザ「スキーマ療法」と検索してくる人が多いみたいですね。
先日、スキーマ療法について勉強しようと思ってブラウザ検索で「スキーマ療法」と入力したところ、私のnoteがWikipediaの下に出てきてびっくりしました。
だからあんなに昔の記事に今も一定のアクセスがあるのだなぁと納得したと同時に、せっかくスキーマ療法について知りたいと思ってきてくれた方にあまり情報を提供できていないなぁという申し訳なさも出てきました。
そこで、今回は、より実践的に日常でも活用できるスキーマ療法をみなさんに提供したい!と思って、「青空文庫」に収録されている有名な物語を使ってスキーマ療法をトレーニングする練習問題を作ってみました。
練習問題と回答と解説だけでは足りない!という方には、オンラインで具体的なアドバイスややり方を私ともう一人スキーマ療法に詳しいピアサポーターと協力して行うことにしました。
オンライン勉強会のチケット購入はこちらからどうぞ。
(内容はnoteに公開してある問題をじっくり、わからないところはヒントを出しながら一緒に解いていく、質問があればそれにこたえるという形式です)
さて、今回の題材は『白雪姫』です。
内容はこちらから確認してください。
これを読んだうえで、スキーマ療法の問題を解いてみましょう。
初級編
・想定参加層:資料は読んでてスキーマとかの名前くらいは知っているがモニタリングに活用できない。
・到達目標:資料があればモニタリングを自力でできる
・内容:お話に出てくるシーンについてモード/スキーマ/中核的感情欲求を分析する。
初級問題(1)
その女王さまはうつくしいかたでしたが、たいへんうぬぼれが強く、わがままなかたで、じぶんよりもほかの人がすこしでもうつくしいと、じっとしてはいられないかたでありました。ところが、この女王さまは、まえから一つのふしぎな鏡かがみを持っておいでになりました。その鏡をごらんになるときは、いつでも、こうおっしゃるのでした。
「鏡かがみや、鏡、壁かべにかかっている鏡よ。
国じゅうで、だれがいちばんうつくしいか、いっておくれ。」
すると、鏡はいつもこう答えていました。
「女王さま、あなたこそ、お国でいちばんうつくしい。」
それをきいて、女王さまはご安心なさるのでした。というのは、この鏡は、うそをいわないということを、女王さまは、よく知っていられたからです。
1)引用部から読み取れる、女王様のスキーマを思いつくだけ言ってみよう。
2)引用部から読み取れる、女王様のモードを思いつくだけ言ってみよう。
3)引用部から読み取れる、女王様の満たされていない中核的感情欲求を思いつくだけ言ってみよう
4)引用部分から読み取れる、女王様の生得的気質を思いつくだけ言ってみよう。
5)引用部から読み取れる、女王様のコーピングを思いつくだけ言ってみよう。
6)引用部から読み取れる、女王様のサポート資源を思いつくだけ言ってみよう。
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