繊細で無機質な喪失の物語
村上春樹さんの小説は一度だけ読んだことがあるけれど
いつも女性がどことなく無機質な気がしている。
この物語の二人の女性もやはり、無機質だ。
特にドライバーの女性は本当に無機質な女性だと思う。
この物語の中心となる人物達は皆何処かに悲しみを抱えていて
それをそれぞれの形で自分なりに表現していた。
心の中に押し殺したり、口を噤んだり、誰かに暴力という形でぶつけたり。
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