郷に入りては郷に従え

某匿名掲示板への書き込みで
ネットはもともと匿名の世界なんだからいきなり有名人が実名で文句を言うのはおかしい、お前らも匿名で書きこんでみろという書き込みがあった。

それがすっきりしたとか、マジ正論とか言ってる人たちが山の様に居て
どんだけ脳が便秘のインターネット老人が集ってんだろうと思った。

それは一つの意見であって正論でも真理でもないのだ。
少なくとも私はそう思う。

匿名掲示板は古からそのルールでやり取りが行われてきた。
だけどそれをTwitterに用いるのはやっぱり違う気がするのだ。
Twitterは匿名じゃない、著名な人間も利用するツールなのだから
逆に君たちが名乗って勝負したまえよ、と思うのだ。
それが出来ないからまだ匿名掲示板で論破したと思い込んで
答えの無い議論を交わしている事しか出来ないチキンなんだと思うけれど。

本当はネットに正論は存在しなくて
それぞれの流儀で議論しているだけなんだと私は思っている。
匿名には匿名の、そうじゃない場所にはそうじゃない場所の。
逆に匿名にせず、堂々と意見する人たちを私は尊敬する。
昔から匿名掲示板で叩く人たちに「名乗れよ」と思っていたからだ。
名乗らずに言いたい放題言う様は「卑怯だ」としか言いようがない。
自分の居ないところで陰口を言われているみたいで気分が悪かった。
それを後で知った時のあの何とも言えない不快感。
それが一部の板には漂っている。
(まあ、平和な板もあるのだけれど)

かく言う私も「恋人がいるように見えるから」という理由だけで
とあるSNSを強制退会させられそうになっていた。
管理人から忠告が来て知った。
ショックだった。
なんで私は嘘をついて仲良くしようとしている風に思われたんだろう。
そう思った。
そして私の陰口を日記につらつら書き連ねていた女は結婚した。
そっちの方がルール違反じゃないか。
私はひっそりとそのSNSを辞めた。
悲しかった。
リア充でもないのにリア充に見えるという理不尽が。

ネットの匿名性が無くなればいい、と思っていた私には
Twitterとブログが心地よいなと感じる。
それはきっと、著名人が実名で存在しているからだと思う。
昔みたいなやりとりがしたいならずっとあの場所に居れば良いし
Twitterには持ち込まないで欲しいと思っている。

郷に入りては郷に従え。
それを匿名の人間にも名乗っている人間にも覚えておいて頂きたいなと思う。

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