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人生は音楽とともにある

私は音楽が好きだ。
音楽と一緒に生きていると言っても過言ではない。

嬉しいときも悲しいときも、
明日が来るのが怖くて泣いた日の夜も
楽しみなことを待っている朝も
私の日常には音楽がともにある。

特に作詞作曲などをされているアーティストの中で昨年から心のバイブルになっているのは
Frui Rihoさんだ。

Spotifyでシャッフルで聞いていた時に
出会って、今年の1月には東京のライブに行き、
今日も大阪のライブに参加してきた。
整理券の番号は22番。
史上初に近いくらいのほぼ1列目中央に位置取りし、始まるのをドキドキしながら待った。
楽しみなことを待つ時間ってどうして、1分でもこんなに長く感じてしまうのだろうか。
始まってしまったらジェットコースターのように一瞬なのに。そんなことを想いながら待つ時間は、呼吸する方法を間違えているかもと思うくらいに、ドキドキしていて息苦しかった。

1月に参加した時は、1番後ろの方で彼女のライブの雰囲気を楽しんでいたので、今日初めて彼女をまじまじと見ることができた。可愛くて、明るいオーラがあった、とても華奢でどこからあの美声が出てくるのかと不思議なくらいだった。

彼女が作る曲たちは、心に響き、一度聴いたら病みつきになるような中毒性があり、飾らないありのままの歌詞が胸を打つ。
きっとファンは彼女の書く歌詞にたくさん救われているのだろう。私もその1人だ。

『嫌い』という歌なんて
彼女自身が自分の嫌いなところを書いている。

背が低いところが嫌い
足だって短い
この丸い顔も好きじゃない
弱虫なところも嫌だ

綺麗な人もたくさんいて
上手くなんだってやれる人も

わたしは君みたいになれない
でもそう君もわたしにはなれない

同じものなんていらない
それがここにある理由
だからもう無理して笑うのは辞めよう

嫌い/Furui Riho

今日も歌ってくれたのだが、
歌う前に紹介でここ数年で歌詞を書くごとに自分自身を見つめ直してきたようで、あるものもないものも全て、自分らしさと受け止めて来たと話していた。キラキラと笑顔いっぱいで輝く彼女の裏にはたくさんのコンプレックスや複雑な想いがあると思うと余計心に響いた。自然と涙が溢れていた。

今回のライブは、
Love One Another 
『お互いに愛し合うこと』というアルバム名を元にしてのものだった。

『愛は最強だと思う。綺麗事に聞こえるかもしれないけど。愛があれば戦争だってなくなると思う。自分に余裕がない時は相手にも愛を待って行動できない時もある。まずは自分を満たすようにコップが溢れてから愛を届けよう。たくさんの愛が溢れますように』
どんな言葉だったのかはうろ覚えなのだが、愛についてこんな内容を話していた。とても素敵だった。愛に溢れていた空間だった。きっと彼女が愛に溢れているからこそ、愛で溢れた空間になったのだろう。

彼女が話していたように、愛は自分が愛で満たされていないと相手には届けることができない。
まずは自分に愛を届けて、できない自分や人と比べたらやるせなくなるようなそんな時でさえも、それが私なんだと認めてあげる。どんな自分でもそれが自分らしさだと許容して受け入れる。
そんな自分を愛せたときに、愛で自分を満たせたときに、初めて誰かに届けれるものが芽生える。

ライブって本当に素敵だと改めて思った。
いつも携帯やiPadから聴くのだが、どれだけ高音質のイヤホンを買ったって、音量を上げたって生のライブにはかなわない。
臨場感があって、身体全体で音楽を感じた。
その場にいるひとりひとりが空間を作り上げていて、みんなでひとつのものを作っている感じであった。本当に最高で、幸せな時間だった。

終わってから多幸感の中イヤホンを取り出して、
家までの道のりでまた彼女の世界に触れていた。次はいつ会えるのだろうか。またねと言っていたし、すぐに会えるかもしれない。
家に帰ってからもずっと彼女の曲を聴いている。
GWの間にエネルギーをチャージできて本当に良かった。

振り返ってみると、私の生きている中で支えられた曲はその場面で違う。ひとつひとつの曲が私にとって想い出の1ページで、その曲を聞くと昔の想い出が蘇る、いい思い出も、悲しい思い出も全部ひっくるめて愛おしい時間だなと思うことができる。私はこれからもいろいろな場面で曲を聴いて支えられたり、励まされたり、悲しんだり、喜んだりと、人生を一緒に歩んでくれる仲間だと思っている。つまり私の人生は音楽とともにある。
生きている中でどんな曲と出逢い、どんな人生を歩んでいくのだろうか、とても楽しみである。
きっと未来もたくさんの仲間となる曲と出逢い、支えながら一緒に歩んでいくのだろう。





Furui Riho(フルイリホ)
幼少期から続けたゴスペルクワイアでの活動をルーツに作詞・作曲のみならず、時には編曲にも携わる北海道出身のシンガーソングライター。ユーモアに富んだリアルな歌詞、細部までこだわったグルーヴで人気を集める。



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