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当意即妙なタイトルあるある:ない|2020年7月10日・11日の日記

いま住んでいる部屋のすぐ近くには小学校があって、てのひらを広げたよりもずっと大きな百合の花がたくさん咲いている。横を通るとむせかえるようなかおりがする。ふと目をむけて深呼吸する。

おととし仕事をやめたとき、送別会のおわりに両腕でかかえるほどの花束をもらった。そのなかに大輪の百合がいくつもあって、つぼみがひらいていくと部屋じゅうが百合のかおりでいっぱいになった。

百合のかおりがすると、そのときのこと、うれしさと感謝とさみしさと誇らしさで胸がいっぱいになったときのことを思いだす。

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2020年7月10日

1時就寝、10時起床。めちゃめちゃ寝てるな。でもすっきり!というかんじはしない。床の拭き掃除をして10時半始業、11時から短めのお昼やすみ。

仕事が立て込んでいて、面倒なこともいくつかあって頭痛がした。息がつまる。締切が毎日ある状態はすごく精神負荷が高い。まだしばらくこの状態がつづくのかな。どうにか脱したいものだが……

21時開始のリモ飲みのまさに直前まで仕事をしていた。ごはんを食べたりつまみを用意したりする余裕はなかったけどまにあってよかった。

今週は6月19日に実施予定だったメンバーでのリベンジ設定。ゲームマスター恐山~!


みなさんのお話、ほんとうにたのしかった。自分がふだん触れないようなジャンルばかりで好奇心が刺激されっぱなしだった。お話があまりにおもしろくて、お酒をそれほど飲んでいなかったことに終わってからきがついた。リモ飲み、毎回ぜんぜんちがうたのしさでほんとうにすごい。

今回は恐山以外の方のことはよくしらなくて、岡田悠さん(声ははじめてきいた!)、神田さんの興味の幅広さもおもしろかった。神田さんのむかしのブログが最高という知見も得た。


寺田大熊猫楠(てらだ ぱんだぐす)さんは、これまでお名前しか存じあげなかったけど、“知” と “狂” がすごいバランスで共存しているとんでもないひとだった。あとでオモコロに掲載された漫画を読んでみたらこれまたよかった。絵もかわいいし。


野田せいぞは野田せいぞだった。ほかのメンバーとぜんぜんかみあっていなかった。最高。奇妙な魅力のあるひとだ。野田せいぞは自分がだいすき。


0時に解散して、お話の中で紹介された本を読みたい本リストに追加して、気になってはいたものの読むのを避けていた岡田さんの記事を読んだ。

めちゃめちゃおもしろいな……。本読みじゃなくても十分おもしろいと思う。おすすめ。

ヤスミノさんのターンで、思わず「バラードね~!」と相槌をうってしまった。バラードはどこかで池澤夏樹さんが紹介していて、わたしも買って、読んで、わからなくて、あきらめた。

あとは哲学書を積むのもあるあるすぎて仲間意識をもってしまった。名前と書名がかっこいいんだもん。


そうしてしばらくインターネットをうろうろしてからお風呂。あたらしい動画をみた! ニャーメンズふたたび。おもしろかった~~~


在宅勤務が再開して、平日の習いごとを組み込むリズムがつくれずに今週は気持ちだけがつかれてしまったけど、リモ飲みと動画でほんとうに元気になった。好奇心をうしなわずに、やりたいことだけして生きていかなきゃ。


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2020年7月11日

3時半就寝。なんどか目がさめつつ、11時にようやく起きあがった。10時くらいからゆっくりと覚醒していくのをかんじる。窓の外は晴れている。

すこし打ち合わせと作業をして(時間の経過がおかしい、なにもしていない時間が3時間はあったようだ)、15時から整骨院にいった。雨が降ったり日が差したり、天気がころころと変わる。

整骨院は3週め。これまでの2回とはちがう先生だったが、引き継ぎは適切にされているようだった。どんなときに痛むのかうまく説明できない。これからは都度メモをとるようにしよう。

30分の施術後に家に戻るころにはきょう一日を浪費する予感が確信に変わりつつあったので、1時間後に美容院を予約してすぐに出かけた。電車のなかで本を読む。きのうのリモ飲みで非創作の機運が高まっていたので、ずっとまえに神保町の古本屋さんで買ってから積んでいた『ニュートリノでわかる宇宙・素粒子の謎』(鈴木厚人 著)を読むことにした。入門書だけどふだん見なれない用語がずっとつづいてむずかしい。文字を追う。

髪を切ってパーマをかけた。わたしは美容院にいくと落ち込んでしまう面倒な精神性の持ち主だが、きょうはあまり落ち込まなかった。「邪魔なのでどうにかしてほしい」と「いいかんじにしてほしい」を端的に伝えられたのがよかったのかもしれないし、すべてにこにこと聞いてくれた美容師さんの腕がやはりよかったのかもしれない。

1時間半くらいで出て、ひさしぶりに本屋さんにでもいこうと歩いているとこのステッカーをみかけた。新宿にはステッカーがたくさん貼ってあるところもあるけど、このあたりにはあまり多くないので目についた。

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街にステッカーを貼るカルチャー(※犯罪です)のことはよくわからないけど、たまにこういうものに気づくと街の解像度があがる。「くり」ステッカーみたいな。


「東京風紀委員会」で調べてみるとサンポーで取りあげられていた。インタビューもしている。へ~~~。けっきょくよくわからないけど。


ひさしぶりにいった本屋さんは、大きすぎてとらえどころがなく、なんだかぼんやりしてしまった。池澤夏樹さんが池澤春菜さん(娘で声優)との共著で出した『ぜんぶ本の話』がピックアップされていた。読みたいが……

2018年10月31日を最後に本を買っていない。一時期、本を読むよりもほとんど買うことが目的になってしまっている気がして、積読を解消するまでは買わないと決めた。が、2年近くたったいまでも積読は100冊を割っていない。特段興味のない本(父のおさがりなど)でもとにかく読んでみようというスタンスでいくつもりだったが、「いま読みたい本」が読めずに義務的に消化していくだけの読書にどれほどの意味があるのかと思うようになった。とにかくいま読んでいる本(ダレルとか)は読んでしまってから、つぎにどうするか考えることにしよう。

帰宅して、豚キムチをつくってたべた。豚キムチは救いです。


時間がかかったけど、きょうは書きたいことがすこしは書けたのでいい日記。読んでくださった方はありがとう。だれにも読まれなくても日々はつづく。


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メモ

食事
https://scrapbox.io/marimo-alt/2020年7月10日にたべたもの
https://scrapbox.io/marimo-alt/2020年7月11日にたべたもの

日課
・床の拭き掃除
・首、肩甲骨のストレッチ
・スクワット 20回 3セット
・湯船につかる

ラジオと動画
・オモコロチャンネル
・野田せいぞとらむ屋敷のラジオ(仮)(〜#3)
・匿名ラジオ

読みもの
・ジェラルド・ダレル『虫とけものと家族たち』

・鈴木厚人『ニュートリノでわかる宇宙・素粒子の謎』

・『日本国語大辞典』をよむ(今野 真二) | 三省堂 ことばのコラム
──第28回 とまどうペリカン
──第29回 「ふるほん」と「ふるぼん」
──第30回 こんなことばがありました

・高橋源一郎「一億三千万人のための『論語』教室」
──「コロナの時代」に「論語」を読むこと。28


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