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道半ば主義者|2021年9月3日の日記

ねむい! ひさしぶりにパソコンで日記を書く。


きょうはほかおにリモ飲み読書回だった。

今回も話題がいろんなところに飛んでとてもたのしかった! 『ただ滅』(品田遊『ただしい人類滅亡計画』の定着しない略称)の話が出て、参加者の感想が聞けたのもうれしかった。はやく読みきりたい。

解散してから、紹介された本のうち23冊を読みたい本リストに追加。「田の会」のあとはいつも読みたい本リストが充実するばかりなので、今回こそは話題にあがった本を買うぞと意気込んでいた。かねてから気になっていた本や、はじめて知ったおもしろそうな本などがいろいろあって端的にすべて読みたい気持ちではあるが、いくつか選定して土日のうちに注文したい。お金と置き場所が無限にあれば迷う必要なんてないのに!

いまのところ筆頭候補になっているのはこの2冊。

「SFマガジン」は、『ただ滅』の参考文献としてあげられている難波優輝の “異常論文” が収められている号。雑誌はちょっと時間が経つと買いづらくなるので気になったらそのときに手元に置いておいたほうがいい(Kindle版があるかと思ったらなかった。意外にまだ電子化されていないらしい)。柞刈湯葉「裏アカシック・レコード」の掲載があったからその時期にTLでなんどか目にしていたはずだけど、なかなか買うには至らないね。

『今日は誰にも愛されたかった』は刊行当初から買おうか買うまいかずっと迷っていた本で、岡野大嗣・木下龍也の両名は(もちろん谷川俊太郎も)とても好きだが、勢いがあり次々に本が出るのでこれは追いきれんと保留していた。とてもすてきに紹介されているのを聞いて、やはり読みたいと感じている。読みたいよ~。読みたいなら読むべきだ。


すべてをあげることはできないが、ほかにも気になる本がたくさんあった。読む時間をもっとつくって、スピードもあげたい。きのうの日記ではじっくり読もうみたいなことを書いた気もするが、まあどちらも本心だ。みんなどうやって時間を捻出しているんだろう。TwitterやDiscordにはりついている時間を減らせばいいのはわかっているが……


本の紹介ができるひとはほんとうにすごいとつねづね思う。わたしは感想をまとめることすらままならなくて、自分が本を読んでなにを感じたかさえ、たいていの場合ぼんやりとしか認識できない。読書メーターには500冊以上も感想を書いてきたのに一向に上達しない。

でもそれはもしかしたら、本には「ただしい読みかた」があるという固定観念のせいかもしれない。「これを読んだらこう感じるべき」みたいな。テーマを大きく取り違えるのは著者の本意ではないかもしれないが、あまり気にしすぎるのも本質から遠ざかる要因なのだろう。そういう意味では寺田さんの感想や意見にふれる機会をもてたのはわたしにとってとても意味のあることだった。寺田さんの、時に当を得ていると思えば時にまったくピンとこないことにこだわっているようすを見聞きすると、わたしはなんて一面的なとらえかたをしているんだろうと知る気がする。



きょうも品田遊『ただしい人類滅亡計画』を読みすすめた。第11話までで、ちょうど半分にとどくくらい。グレー(??主義者)がようやくすこしだけ発言した。気になりますね。彼は “実存” 主義者?

ここまでのところ、反出生主義にかんする目新しい情報はなく、これまですこしずつ収集してきていた事柄が整理されるかっこうになっている。といっても専科の反出生主義チャンネルをななめ読みしていたくらいだからほんとうにざっくりとした知識しかなかったのだけど。自分の口で概要を過不足なく説明できるレベルでは到底なかったから、まずはその段階に至ることができれば御の字かなと思う。



昼間に福島聡の漫画『星屑ニーナ』の1~2巻を再読した。好きな作品だ。だいぶ前に古本で1~2巻を買って、その後なんとなくそのままになってしまっているので3~4感(完結)が紙で手に入るうちに買って読みたい。ただね、高いのよ。1冊700円するのよ。700円あったらさあ………………

そして、ひさしぶりに再読してやはり思ったことは、わたしは読みかけの作品の「先があまり気にならない」ということだ。おもしろいなあ、好きだなあ、と思ったら、手もとにあったり無料で読めたりして手のとどく範囲にあるものは順に読んでいくが、その道が途切れても、続きが読みたいと渇望することはほとんどない。ここまでか、と思う。『星屑ニーナ』も、これまでになんども読みかえして、読んでいる最中は「こんどこそ続きを読もう」と思うのだが、本を閉じてちょっと水をとりにいったりするうちにもう熱がさめてしまう。

もっと極端なのが『宇宙兄弟』で、いま家には大学時代の先輩に譲ってもらった漫画が22巻まである。『宇宙兄弟』はめちゃくちゃな名作だし、じっさいなんどか読んでそのたびに毎回しっかり感動して泣いている。これは本気だ。でも、もう7年以上、続刊を買っていないし、買うことを本気で検討したこともない。これも単行本高いんだもん……

22巻までではまだムッタが宇宙に行ってすらいない。話はこれからまたいっそうおもしろくなるだろうというところだが、わたしはそこで読むのをやめてしまえる。手もとにないから。読むのにお金がかかるから。

だんだん軽減されてきたとはいえ「お金を使う」ということじたいにやはりまだストレスを感じるので、定期的に数百円ずつ使って、家にその数百円の蓄積が何十冊もたまっていくというのはけっこう耐えがたいように思える。漫画を迷いなく買えるひとはすごい。


自分がケチなのはときどきすごくかなしい。『星屑ニーナ』のつづきは買うぞ。こんどこそ買う。河野さんの『渚』と一緒に注文する。オモコロ関連になると途端にさいふのひもがゆるくなるので、これを機に気がかりだった買いものができるのはとてもよいことだ。


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