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きみと話す大切な時間。


うーん、逆子になっちゃってますね。

そうお医者さんに言われたのは、28週目の検診の時。今までもさりげなく言われてはいたが、どうやらそろそろまずいらしい。

調べてみると、35週までに治らないと帝王切開の話が出るんだとか。かなり不安になったりもしたが、こればっかりは赤ちゃんが回らないことにはどうしようもないので、できることをやったら、あとは任せようと開き直った。

お灸をしてみたり、体をあっためたり、逆子体操を教えられてやったりして、あとはリラックスして過ごしている。とりあえず、元気に生まれてきてくれれば、それが一番だ。

でも逆子になって、よかったこともある。それは、お腹に話しかけるきっかけになったことだ。

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回ってね、と話しかけたら、逆子が治ったと言うのを聞き、試しに私はお腹の赤ちゃんに話しかけてみることにした。

特に逆子に変化はなかったが、それからウニョウニョ、ポコっと動くお腹を改めて意識するようになった。

胎動を感じ始めた頃は、嬉しくて眺めたり、話しかけたりしていたが、そのうち仕事があったりすると、気に留めず話しかけることも少なくなってしまっていた。

でもこうして話してみると、まるで返事をしてくれるように動き出したり、時にはお腹の形が変わるほど、勢いよく反応してくれたりする。

それをみていると、なんだかとても愛おしくなって、お腹が動くたびに、すごく嬉しい気持ちになった。

ちゃんと生きてるんだなぁ、声が聞こえてるのかもなぁ。お腹の中楽しいのかなぁ。今は何してるんだろう。

お腹の中の赤ちゃんに想いを馳せ、時にはそれを言葉に出して話しかけてみる。今しかない大切な時間。

産休に入ってからは、日中時間ができたこともあり、お腹が動くたびに話しかけている。動かないと不安になるので、反応があるとホッとする。

起きたの?おはよう。ご飯美味しいの?今から出かけるよ。たくさん動いて元気だね。

こんなふうに、赤ちゃんとの会話を楽しんでいる。さぁ、君がお腹で過ごす時間も、あと少し。もうちょっと、お母さんとお話しようね。

あ、今動いた。


追記
なんとこの後、逆子が治りました!最近よく蹴るようになったな〜と思ったら、いつの間にか、ひっくり返っていたようです!
ますます動くようになって、少し痛いぐらいですが笑、元気なことがわかって嬉しくて、さらに話しかけている毎日です。もう逆子に戻らないように頑張っておくれ〜!


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