ゆったり流れる時間と新たな発見。
掃除機が苦手な息子。音が苦手なのか、動くのが嫌なのか分からないけれど、いつも掃除機をかけようとすると、「うぅ〜」と泣かれてしまうので、テレビを見ている間にささっとかけてしまうのが常だった。
でも、この日は全然テレビを見ようとしないので、わざわざつけるのもなんだかなぁと思い、息子に「掃除機かけてもいい?」と聞いてみた。相変わらず首を横に振る息子。そこで、「一緒にかけてみる?」と聞いてみた。すると、「んっ!」と意欲満々に近づいてきた。最近なんでも自分でやりたがる息子は掃除機にも興味を持ったようだ。
一緒に掃除機を持って、ゆっくりと床を掃除していく。大きなゴミがあると、「みててね」と言って、それが吸い込まれていく様子を見せてみる。すると、驚いたように目を丸くする息子。次々とゴミを見つけては、「んっ!」と言って、これを掃除しろとばかりに指を指してくる。そしてそれらが吸い込まれる様子をまじまじと観察していた。
なんだかその様子を見ていると、改めて掃除機ってすごいなと思った。今まで当たり前に掃除機をかけていたけれど、よく考えるとゴミをこんなふうにどんどん吸い込んでくれるんだもの。これって革命品だよなぁと思ったり。改めて掃除機のありがたみに気づいた。
最後は、コードのボタンを押して収納するところまでやってくれた息子。こんなにゆったりと、時間をかけて掃除機をかけてたのは初めてだった。もちろん時間はかかるし、1人かけた方が楽なんだけれど。それでもこんなふうに一緒に掃除できるのはきっと今だけだから。たまにはこんなふうに掃除をするのもいいなぁなんて思った。
息子と一緒に過ごしていると、新たな発見もあって、やっぱり子どもと暮らすのって面白いなぁと改めて思った。これからも、そんなふうに日常を子どもと一緒に楽しみながら、過ごしていこうと思います。