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私は、君たちと頑張りたい。


このぐらいの歳になるとさ、だんだん自分のために頑張れなくなってくるんだよね…そっか、だから家族がほしいって思うのかもしれないな。

ドラマ「こっち向いてよ向井くん」最終回より

この前まで見ていたドラマの中で、30歳を過ぎた主人公がこんな言葉を口にするシーンがあった。(台詞は少し違うかもしれませんが…)

なるほど、と私は思った。確かに新卒で会社に入った頃は、自分のやりたいことや目標が明確にあって、目の前の初めての仕事に苦労しながらもワクワクして新鮮な気持ちで毎日取り組めていた。

でもそれも数年が経つと、だんだん慣れが出てきて同じことの繰り返しに飽き飽きしたり、社会の理不尽さを目の当たりにして諦めが出てきたりして、最初の頃の前向きな気持ちは薄れていった。

ここであと数十年、定年まで自分のために一人で頑張れるのかな、本当にずっとここで仕事をしていくのかな、と不安に思い始めていた頃、私はちょうど結婚をして子育てのために育休を取った。あと1年半も経てば、4年ぶりに仕事に復帰する。

そんな時に聞いたこの台詞。なんだか妙に説得力があり、納得してしまった。確かに、一人では頑張れないかもしれないけれど、家族がいるから頑張れる、というのはあるのかもしれない。

それは経済的に家計を助けるというのもあるけれど、夫も子どももみんな頑張っているからとか、帰ってきたら家族が待っていて休日はどこかにみんなで出かけたいなとか、そういう仲間意識や新たな楽しみが生まれるからのような気もする。

もちろん、ずっと自分のために頑張れる人もいるだろうし(実際、主人公の友達は「そうですか?私は頑張れますけど」と言っていた。)それが全てだとは思わない。でも、少なくとも私はそうなんだろうなぁと思う。

あんなに仕事でこんなことがしたい、あんなことがしたいと思っていたのに、いつの間にかこなすだけの日々になりつつあったあの頃の私。そんな時にライフステージがガラッと変わって、大切な家族ができて、今ではこの家族を変わらず守り続けるために気持ち新たに仕事を頑張ろうと思っている。

もちろん久しぶりに仕事に復帰して、自分で何かを作ったり、誰かのために仕事をするのもすごく楽しみだ。さらに今度はそこに家族という新しい仲間が増えた。それは私にとって、すごく心強いことで。

仕事だけじゃなくて、育児や家事とのバランスもとって、自分のこともご自愛して。それはとても忙しくて大変なことかもしれない。それでも、私は君たちのために頑張りたい。いや、君たちと一緒に頑張りたい。

この思いがきっと、これから仕事を続けていくための一つの大きな糧となる。夫と息子、そしてこれから生まれてくる赤ちゃんを頭に思い浮かべ、徐々に仕事を始めるイメージも頭の中で描きつつ、目の前の日々を大切に過ごしていこうと思います。


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