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知ってくれている人がいるという安心感。

2人目の妊娠が分かって数日が経った頃、いつも行っている子育て支援室で開かれた保育サービス相談会に参加した。今後、育休から復帰するにあたって、どんなふうに保育園選びを進めていくかなどを事前に聞いておきたいと思ったからだ。

本当は半年後に復帰した際の息子の保育園について相談しようと思っていたけれど、2人目が生まれるとなると全く方向性が変わってくるので、結局両方のパターンについて質問することにした。

子どもを先生に見ていてもらう間に、スペースと時間を区切って個別相談できる形ではあったものの、なにせ部屋が狭いので、周りにも筒抜けだった。本当は安定期に入ってから普段お世話になっている先生方に伝えようと思っていたけれど、ここで何も言わないのも変かなぁと思い、帰り際、担当してくれた先生に「実は2人目が分かりまして…」とこそっと伝えて帰った。

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そして数日後、今度は同じ支援室で開かれた子ども向けのミニコンサートに参加した。息子も少しずつ音楽も分かってきたので楽しいかなぁと思い申し込んだけれど、つわりの影響なのか少し気持ち悪い気がしながら向かった。

受付に行くと、この前の相談会でお世話なった先生が立っていた。一番乗りだったこともあり、受付が終わった後「その後、体調大丈夫ですか?」とこそっと聞いてくれた。「あ、大丈夫です。ありがとうございます。」つい反射的にそう答えたけれど、その時、なんだかすごくホッとしたことを覚えている。

あぁ、私の妊娠のことを知ってくれている人が近くにいるんだ。育休中で、家族以外に誰にも伝えることもなく、一人でつわりに耐えていた私にとって、それはすごく嬉しい言葉だった。一人でも分かってくれている人がいる、それって、なんて心強いことなんだろう。

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最近は安定期に入り、マタニティマークもつけるようになったので、他の先生やママさんたちにも声をかけてもらうことが増えた。気遣ってもらったり、お祝いの声をもらったりするのは、やっぱりすごく嬉しいことだなぁと思う。

これからもし私が同じ立場になったら、今まで受け取った分、今度は私が声をかけたいと思う。たった一言でも、心が救われたり、温かくなることって、きっとあると思うから。

私が嬉しかった、大切な記憶。忘れないように、こうしてここに記しておこうと思います。