月経にかかるリアルな費用
1 生理用ナプキン代は安い?
女性の生理のナプキン代は生涯で3〜40万円程度かかると言われています。https://news.mynavi.jp/article/20170614-cost/
つまり、1年で1万円、1ヶ月で833円です。
男性の皆さん、この金額を見てどう思いましたでしょうか?
「生理の貧困」という言葉を最近よく聞きますが、
その中で
「ナプキン代なんて大したことないのに、プリクラ1回我慢すれば買えるじゃん」
「大学はいけるのに生理用品買えないってどういうこと?」
等、批判的な意見をよく見ます。
その反応を見る通り、
ナプキン代は安い
と思われている方が多いんではないでしょうか。
正直、ナプキン代は高くはないです。
ただし、安くても買えないくらい貧困な女性がいることは事実なのです。
男性の方も、お金がなくて毎日もやしを食べていた経験はないでしょうか?
そういうことです。
2 生理にかかるリアルな費用(筆者の場合)
女性の方はよくわかると思いますが、生理に対して発生する費用はナプキン代だけではありません。
こちらについても調査している記事を見かけますが、今回は私(女性)のここ最近のリアルな費用を公開いたします。
<1ヶ月分の費用詳細>主にAmazon価格から概算しています。
ナプキン昼用 175円(1日5枚 7日分)
夜用 154円(1日1枚 7日分)
タンポン 66円(1日1本 3日分)
命の母ホワイト 1145円(7日分)
ピル 4000円(1ヶ月分)
ロキソニンSプラス 553円(1日3錠 3日分)
↓
合計 6089円
※命の母ホワイト
女性は生理1週間前〜当日くらいまでPMSというホルモンバランスの乱れにより、とんでもなくイライラしたり、とんでもなく憂鬱になったり、とんでもなく体が重くなったりする症状があります。その症状を緩和するための薬です。
※ピル
私の場合ファボワールという保険が聞かない低用量ピルを服用しています。保険が効くものはもっと安いですが私はこれが体に合っているので仕方なしにこれを服用しています。
ピルにより、生理周期を安定させ、生理痛と出血量を緩和させています。
※ロキソニンSプラス
ロキソニンの胃に優しいバージョンです。ピルで生理痛は緩和しているものの、私の場合元がものすごく生理痛がひどかったため、ピルを服用していても生理中はロキソニンが必要となります。
<1年では?生涯分は?>
1ヶ月に6089円の生理に対する費用がかかっているため、
1年分に換算すると、7万3068円
一生分(生理のある40年間)だと、
292万2720円
となります。
3 生理にかかる費用は高額
先述の通り、生理にかかる費用は高額です。
女性は女性というだけでこれだけ男性より生きるための費用が余計にかかるのです。
それでも稼いでいらっしゃる方は「そのくらい、、、」と思うかもしれませんが、
手取り15万円程度で生活している貧困女性からすると、1ヶ月に生理だけで6000円も飛ぶのはとてもとても痛い金額です。
これが生理の貧困の実態です。
4 たとえお金持ちだったとしても
では、私がとても高額所得者となったら、「生理なんて痛くも痒くもないよーん」となるでしょうか。
いいえ。
先述の通り、生理に関わる症状は様々です。
・死ぬほどイライラする
・死ぬほど憂鬱になる
・死ぬほど眠くなる
・股から出血する
・腹痛!!!
・ピルを時間通り飲まなければいけない
・定期的にナプキンを変えなければいけない
薬を駆使してもこれらの症状は緩和はしたとて消えることはありません。
労力もかかります。
女性であるというだけでこれだけの罰を受けているのです。
私は女性から生理をなくす医療技術をいますぐ研究すべきことを節に願います。
(というか、本気でやろうと思ったら既に現代技術でできるんではないでしょうか。女性のみが対象の医療は不要な苦痛を強いている、という件でもいずれ記事を書きたいと思います。)
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