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かがみの孤城

お正月休みに娘達と「かがみの孤城」の映画を観た。
もともと原作も読んでいたので観に行きたいなと思っていた時、好きな人が声優をやるから私も観に行きたいと言い、みんなで行くことになった。

映画館はそれほど混んでなくて、子ども連れから、年配の男性1人、客層はさまざま。
2時間近くの映画は原作のストーリーに沿って綺麗にまとめられて作られていたと思う。

映画の後、娘が「共感できた。」と言うので、「どんなところが共感できたの?」と聞くと、「ああいう嫌な先生いるよねって言うのと、行くって言って行かないところ。」と話してくれた。
下の娘達(登校してる)もどう感じるのかなと思っていたけど、単純にエンターテイメントとして楽しんだようだ。(末っ子はちょっと怖かったらしい。)

ここからはちょっとネタバレと私の感想になってしまうけど…。
映画では主人公がメインで話が作られていてように感じたが、本当は周りの不登校の子全ての物語でもある。そこまでは映画のあの時間では描ききれないし、仕方ないとも思うが残念だった。

登場人物の一部の子は親だったり生活環境のせいもあって不登校になっている。
そんな中で出会った仲間から力を貰って、自らの力で動く事でまた誰かの力に繋がっていく。
知らない間に支え合っていた事に気付く。

そんな事が書かれてたよなぁと、もう一度原作を読んだ。思ってた以上に丁寧に、状況や感情まで描かれてる。

原作を最初に読んだ時、映画を観た時、「そんなに上手くいかないよー」という感想が最初に出てきた。
改めて読むと、登場人物のいろんな葛藤や繋がりにも気が付いて、深く感じるものがあった。
映画を取っ掛かりにしても、ぜひ原作も読んでほしい。何度も読むとまた違う感情にも気付く事ができる。本当に名作だなぁと思った。

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