見出し画像

茅ヶ崎までスケベなおっさんを聴きに行った話




先週末、待ちに待ったサザンオールスターズのライブに行ってきました。チケットを当ててくれた神旦那様と。しかも四日間あるうちの土曜という神日程だったので、ここでは「神」ではなく「仏」と表現したいと思う。(神より仏の方が位が上なのかと聞かれたら私にもよく分からない。)



ライブ自体は15時開場、17時開演。場所は茅ヶ崎公園野球場。茅ヶ崎駅から徒歩20分くらいだとか。行ったことはなかったけど、まず茅ヶ崎という場所について、横浜の先ということは、おそらく、きっと、遠いのだろう・・・ということで、ライブのチケットが当選したその日に後泊のホテルを予約した。が、茅ヶ崎駅周辺は既に満室で、取れたのは隣駅の平塚のホテルだった。しゃーなし。



当日は都内で昼を食べて電車に乗り、開場前にホテルにチェックインして荷物を最小限にしてから会場に向かおうということになった。ライブ後の夕飯には焼肉が食べたいと仏が言っていたので、昼は天やでサクッと済ませることにした。メニューを開いて目に飛び込んできたのは、



食べるしかなかった。これ以外の選択肢がなかった。久しぶりに天丼、しかもオールスターなメンツを平らげたら胃もたれしてしまった。が、そのままチェックイン。


本当はホテルで一眠りしたいところをグッと眠気を抑え、再び電車に一駅だけ乗って茅ヶ崎駅着。駅は人でごった返し。「サザン通り商店街を通られた方が空いておりますので、よろしければそちらをご利用ください〜」という交通整備の人の迂回ルートへの誘導にまんまと乗せられ、ちんたらそちらの方向へ。


茅ヶ崎は本当にただの住宅街って感じで、商店街も普段は全然なんだろうなって感じだった。夕方だったので暑すぎず、じっくりじっくり商店街でサザンを感じながら、球場に向かった。



ただ、あまりにも進むペースが遅い。このまま行って、本当に間に合うのだろうか?心配になった私は仏に聞いてみた。


「今何時?」



仏は「16:17!結構時間やばいかもね。。。汗」と答えた。








おい、正気(と書いてマジ)か...?






今我々は、サザンのライブに向かっていて、何時か時間を問われて、普通に答えてきた・・・だと・・・?






「そこは『そうね、だいたいね〜』でしょーーーがーー!!!!!勝手にシンドバッドでしょーーーーがーーーー!!!」





仏「あっっ、すみません...汗」




そうこうしているうちに、私たちは開演2分前くらいに球場に着いた。でもこの時点で私の膀胱は限界を迎えており、そんなギリギリの中でもトイレに行かせてもらった。仏は「慌てなくていいからね」と待っててくれていた。さっきは『勝手に』責めてゴメンナサイ...


そして何とかユニクロの宣伝ムービー(去年の桑田佳祐のライブもユニクロがスポンサーで、その時はエアリズムマスクが配られたけど今回はヒートテック一枚無料引換券だった。すご)が場を繋いでくれて、オープニングSEには間に合った。ちなみにオープニングは加山雄三の「君といつまでも」だった。※桑田に同じく茅ヶ崎の出身。




肝心のライブは、本当に本当に良かった。



徐々に夕暮れて、いつの間にか満月になっていて。海岸側から来る海風が心地よくて。米粒サイズでしか見えなかったけれど、確かに桑田さん、サザンを肌で感じることができたし、45周年という節目に立ち会えているその事実が、全てを感動へと変えてくれた。


東京VICTORYが流れ始めた時は、あああああ〜って膝から崩れ落ちそうだった。ポロポロ。岡山勤務時代、はやく帰りたいなぁと東京異動を夢見ていたあの頃が、鮮明にフラッシュバック。嫌なことも不安もたくさんある世の中だけど、頑張っていかなきゃなんだなぁって自分を無理やり奮い立たせていたあの頃。私にとって唯一無二の応援曲でありながら、当時を思い起こさせるちょっと苦しい歌。だからこそ、大切にしています。




25曲くらいぶっ続けで歌っていた67歳のスケベなおっさん。どこをどう切り取ってもエンターテイメントが凄くて、なんていうか、「昭和・平成のお茶の間」って感じの空間だった。昭和に生きたことないけど。




ライブ後は、ぽかーーんとしながら、再び駅へ向かい、一駅だけ乗って平塚駅に降りた。仏が電話で予約してくれた地元の焼肉屋に入って、ホルモンをたらふく食べた。私たちが永遠にビールだけを頼むもんだから、大将に「ビール党なんだねぇ」と声をかけられ、サザンのライブの話に。


「えー!当たったの!すごいなぁ、俺はダメだったよ〜。前回やったときはさ〜」と色々とお喋りしてくれ、桑田さんのことや茅ヶ崎のこと、たくさん話した。


すると流れていたNHKが突然サザン特集に。木曜日にやってたやつ(バッチシ録画済み)の再放送だったみたい。




「やっぱ桑田さんいいっすねぇ〜」とお会計をして、店を後にした。




ホテルまでの帰り道、ライブの感想を仏に聞いてみた。



「やっぱり『いとしのエリー』は『いとしのマリー』って置換して聴いてた感じ????マリー my love so sweet〜♪みたいな???」









仏「???いや特に」









その帰り道、私はコンビニでジャイアントコーンを買い、1人でお風呂上がりにバリバリと食い尽くし、すやすやと眠りにつきました。




ミスチルライブを去年見に行った時ほどの腰抜け感はなかったものの、それがサザンの良さだなと感じます。年老いたおじさん連中なのに、まだまだ未来は明るいと思わせてくれる、活力や元気をくれる(特に原坊のMC)のがサザンであり、桑田佳祐というアーティストなのだと。



もう年内ライブの予定はないけど、やっぱり音楽って、ライブってドラマがあっていいなと、そんなことを思った先週末でした。好きなサザンの歌があったら、みなさん教えてくださいね。では、良い連休を。






この記事が参加している募集

noteのつづけ方

サポート代は低糖質チョコの購入に使用させていただきます。