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誰のための結婚式だったのか?






連日綴ってきた結婚式記事も、これで最後にします。そして今日のタイトルの答えは、私が色々考え巡らせ辿り着いた答えは、「家族のため」でした。




一つ前の記事で、父の独唱で式を乗っ取られた話を書きましたが、そのパッションの裏には31年間の愛情が込められていたことは言うまでもありません。そんな父と共に私を育て上げてくれた母からも同じ分の愛情を受けてきましたし、「これだからお姉ちゃんは」といつも冷静に慕ってくれる妹がいてくれたからこそ、私は私として律し、生きてくることができました。


他にも、式の中盤で既に涙していたと噂の叔父や伯父を始めとする親族に、本当によくしてもらって、ここまでやってくることができました。また、私を家族の一員として迎え入れてくださった新しい家族(義理という表現はなんだか冷たくて、しっくり来なくて、嫌なので使いません)のおかげで、私の健やかな毎日があると感じています。


だから、そんな「家族のため」に。健康で幸せな今の自分の姿を見せ、安心してもらう。そして、家族以外の大切な人たちにも立ち会ってもらうことで、その瞬間の証人となってもらう。それが結婚式というものなのだろう、という結論に落ち着きました。おこがましいかもしれないけれど。




当日までは、仕事や大学が忙しい中での準備に疲弊したり、思うように痩せない自分にイライラしたりと、苦しいこともありました。


でも、挙式前日に初めて行ったネイルサロンで担当してくれた初対面のお姉さんが「明日ですか?!かなり晴れる予報ですし、ぜっっっったいサイコーの日になりますね〜!!!!おめでとうございますぅ!!!」と言ってくれたように、間違いなく人生最良の日でした。お姉さん、お姉さんの言ってたこと、本当でした。これまでに感じたことのない幸福感と、感謝に満ちた1日になりました。




最後に、結婚式恒例の御涙頂戴イベント『新婦の手紙』の原稿をここに落としていきます。実際に読み上げた私はもちろんのこと、聞いている私の両親も一切涙しておらずでしたが、私らしい伝え方を突き詰めた結果の構成、文章たちでした。BGMは槇原敬之の「僕が一番欲しかったもの」でお届けし、その後、奥田民生の「さすらい」で退場しました。それでは、どうぞ。



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2024年3月13日、水曜日。

私は今、ホテルでの最終打ち合わせを終えて一人、渋谷のドトールコーヒーにいます。式の最後の「新婦の手紙」で何を読み上げようかなぁと、カフェラテをすすりながら考えています。

今日という日を迎えるにあたって、お母さんにはドレス選びについてきてもらったり、お父さんには「本当に歌うつもりなの?何を歌うの?独唱なの?」と何度も確認を重ねたり。本当にいろいろなことがあったなと振り返っています。

また、学生時代まで振り返ってみました。

ニューヨークの現地校の宿題で毎晩お母さんと電子辞書を片手に遅くまで課題図書を読み、感想文を書いていたこと。帰国後、お父さん渾身のチェックが入った自己推薦文で高校に入学ができたこと。あれから15年近くが経ちますが、お父さんと同じ早稲田に入り、私はここにいる多くの仲間と出会い、支えてきてもらいました。

学歴がすべてではないということは今の仕事の中でも感じていますが、学ぶと、学び続けると、こんな素敵な人たちにめぐり会い、人生を切り拓くことができるということも同時に感じています。これはひとえにお母さんがいつも横に、お父さんがいつも前にいてくれたおかげだと思っています。私がいろんな景色、世界を見れるようにと導いてきてくれてありがとう。




2023年5月6日、土曜日。

去年のゴールデンウィーク。入籍後初のゴールデンウィークに私はお父さんが今住むロンドンに旅行に行っていました。

帰りの空港でいつものようにハグでお別れをされた際、「気をつけてな、長ぁい旅になるからな」と声をかけられたこと、しっかりと覚えています。単にフライト時間の長さを意味していたわけではないということも、きちんと理解しています。

この先の人生、さすらうこともあるかと思いますが、今隣にいる大切な人と一緒に、この長旅を楽しんでいきます。




2024年3月16日、土曜日、本日。

私を見て嬉しそうに笑う二人の顔が見れて何よりも嬉しかったです。これからも健康第一で、みんなで仲良く、ぼちぼちやっていきましょう。いつもありがとう。これからもよろしくお願いします。


茉莉


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