見出し画像

日米の違いについて in NY 《ドア》

今回、コロナウィルスが流行し、買い物や料理の宅配を頼む人が増え、アメリカ🇺🇸のテレビでも宅配がらみのCMを数多くやっていた。ウィルス感染が拡大し、レストランはテイクアウトのみの営業が認められ、買い物も行くことは認められていたが、できれば出かけたくないような状況が続いていた。そのため、stay homeが呼びかけられる中でも休むことなく配達をしてくれている人たちへの感謝を表した、とてもエモーショナルな''thank you!”的なものも多かった。そういうCMを「ホントにありがとうだなぁ〜」と思いながら観ていたのだが、ある時「ん?!」と違和感を感じて凝視したことがあった。

宅配の荷物を、配達員がドアの正面、それも真ん前に置いて去っていく映像…。人と人との接触を避けるため、今は荷物を置いてから、ピンポンとお知らせをして配達員は去る、それから受け取りのために家の中から人が出てくる、というのが普通のスタイルになりつつある。いやいや、ドアの真ん前に荷物置いたら扉が開かないでしょ…と思っていたら、キーッとドアが開き、家の人が荷物を取って配達員に👍をする映像が続く。そうだった。アメリカは玄関のドアが内開きなので、荷物を正面に置いてもドアは開く!!

日本は家のドアはほとんどが外開きだと思う。何故なら玄関で靴を脱ぐから。内開きだと玄関に靴を置くことができない。靴を一掃してからじゃないとドアが開かないことになる。玄関で靴を脱ぐ習慣のないアメリカの家のドアは内開き。そのためなのか、お店のドアも内開きのところが結構ある。私もこちらで、お店のドアを開けようとした時に引っ張って開かず、ガタガタさせたことは1度や2度ではない。…そういえば、今は靴を脱いで家で過ごすアメリカ人も増えているらしいが、内開きのドアを不便に思ってはいないのだろうか…。

玄関のドアの開け方については、私も今は、何も不思議に思うことなく自宅のドアを押して開けている。にも関わらず、ドアの前に荷物が置いてある映像を見たら「開かないじゃん」と脳が反応した。お店のドアをガタガタさせてしまうのも、意識していないと瞬間的に出てしまう反応なのだと思う。身体に染み付いた習慣は、そう簡単には脳内変換できないと実感している…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?