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私とごはんの物語 8皿目

青々としていた稲も
黄金色に変化してきて
秋だなぁとしみじみ思う10月

月に1度
公民館のパン教室に向かう時に通る
この道は
1ヶ月ごと
色が変わっていくので
季節の移り変わりをより感じる

車を走らせ40分ほどで
会場に到着し
早速準備を始める

今日みんなで作るのは
ころんと丸い生地の真ん中に
穴が空いたベーグル

もちもちむちんとゆう
独特な食感のパンだけど

私の中でコレを認識したのが
社会人になってから。

なので
「新参者のパン」とゆうイメージが強い

そこで一抹の不安がよぎる

もしかしてベーグルを知らない方も
いらっしゃるかもしれない?

そう思って
前日に見本となるベーグルを焼いて
当日持参することにした


ベーグルの認知度は?

定刻通りにスタートし
材料を説明する前に
できるだけ声を張って
どきどきしながらも
みなさんに質問してみた

持参したベーグルを高々と掲げて

「今日はこちらのベーグルを作ります
みなさんベーグルはご存知ですか?」と。

はーい!
知ってまーすとゆう
弾んだ声が飛んできて

あ!なんだ!
みんな知ってるじゃん!

なんと認知度100%!

ホッと肩を撫で下ろし
不安も綺麗さっぱりなくなったところで
「ベーグルの特徴」を説明していく

ベーグルは
生地に油を入れないことと
生地を茹でるのが特徴です
と言うと

へー!と驚きの声

あの独特のもちもち
むちんとした食感は茹でているからこそ!

さあ、材料の確認もできたし
早速ベーグル作りスタート!


いざ!ベーグル作り

各調理台で
一つの生地を扱うようにしたので
4人でかわるがわる生地捏ねができるのが良い
みんなで協力して5分間
ツヤがでるまで捏ねる


一次発酵のタイミングで
ベーグル成形の仕方を
見てもらうことにしたので
細長く成形してからくるんと丸く繋げるタイプと
丸い生地の真ん中に穴を開けていくタイプと

2つのやり方を紹介し
好きなやり方を選んでもらった

一人2個づつ
成形をしていく様子をみていると
みんなほぼ
生地を細長くしている

くるんと丸めてキレイなドーナツ型ができたら
二次発酵

ベーグルに何をサンドする?


さて
ベーグルといえば
何かそこに挟んだりして
ベーグルサンドにするのが楽しいけど

じゃあ今回何を挟もうか?
と頭をひねって考えた

材料費のことも考えつつ
編み出したのは
水切りヨーグルト!

そこに塩を入れて
クリームチーズっぽい味にする作戦だ

その水切りヨーグルトを半分に分けて
片方には
みかんのみじん切りを入れて
フルーティーに

片方には
ニンニクオイルと
バジルを入れて惣菜パンぽく
2種類の味を楽しめるよう考えてみた

いよいよ茹でる!

二次発酵終わり
ぷっくりと膨らんんだ生地を
いよいよ茹でる工程!

たっぷり沸かしたお湯に砂糖を入れて
そーっと一個ずつ
生地を入れて両面を30秒ずつ茹でていく
みるみるぷくーっとした生地になり
可愛くコロンとしてきたベーグル。

ガスオーブンはしっかり予熱をしておき
大切なポイントを
声を張ってみなさんに伝える

「茹でた生地はすぐに天板にのせて
すぐ焼いて下さい!
手早くしないと
生地がしわしわになっちゃうので!」

そりゃ大変だ!
とゆうみなさんのリアクションで
伝わったなと確認

茹でて天板にのせて
いざ!オーブンで15分焼いて
出来上がり!

いい焼き色になって
美味しそう!


あら熱をとって
水切りヨーグルトを挟めば
出来上がり

試食タイムは至福の時間

みなさん
美味しいー!
しあわせー!など
満面の笑みでベーグルを頬張っている

それを見ているだけで
私はいつも満足で
お腹も気持ちもいっぱいになる


帰りはいつものように
コンビニで買ったコーヒーを飲みながら
ただただまっすぐな道を走らせ

来月はどんな会になるかなぁと
思いを馳せつつ
秋の空と広がる景色を
ベーグルを食べるようにじんわり味わった


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