【心から踊れる日を夢見て-3】

私がヨガの指導者養成を受け、クラスも担当させていただいていた大手のヨガスタジオは、多彩なプログラムがあるのですが、昨年末に理学療法士さんによる『痛みのメカニズムと対策』というオンラインでの講義が行われました。2日に分けての講義は1日目が「股関節・膝関節」、2日目が「腰・肩関節」という内容でした。
股関節の痛みの謎にずっと悩まされていた私は、こんなタイムリーなことがあるなんて!と迷わずエントリー。

講義をしてくれた理学療法士の清家慎先生は元サッカー選手。なので動く体のことを理解している、というか熟知しています。さらに理学療法士として病院勤務の経験を積み、現在はご自身でスタジオを運営をされていて、プロのアスリートから一般の人まで幅広くメンテナンスを行っています。そんな経緯もあり、例の病院でリハビリができる保険の期間が過ぎた患者さんの受け入れ先として、ヨガやピラティスを推奨しています。

その清家先生にこの時初めて画面越しでお会いしたのだけど、受けた講義は目から鱗ボロボロでした。
まず、股関節のどこに痛みが出るかによってその原因と対策がある、というのがもうすでに目から鱗。「変形性股関節症」と一括りで言っても、そこに至る経緯が違えばやるべきリハビリも変わってくる…なんてことは、今までどのドクターも理学療法士も整体師も教えてくれませんでした。そして自分がどのパターンに当てはまるかが分かると、体の状態や癖が分かります。
さらに、股関節だけでなく、私の場合、過去の怪我の影響もあるのだということも分かり、全てが繋がったというか、本当に納得しまくりでした。
さらにその1ヶ月くらい後に、今度は股関節のみにフォーカスした講義があり、こちらでさらに股関節について深く学ぶ機会を得たのですが、これらの講義を受けられたことは本当に大きかったです。
何事も立ち向かう相手がはっきりしないと手も足も出せないけど、そこがクリアになればやれることが見えてきます。
衝撃だったのは、痛みがどう出るかによってやっていいストレッチやらない方がいいストレッチがある、ということ。ああ、だからあのストレッチの後痛みが出たんだ・・・とか、私のように柔軟性の高い体の場合はただほぐせばいい、というものではないんだ、ということが分かったり。いや、この時ほどヨガのインストラクターをやっててよかったと思ったことはなかったです。そうでなかったらこんな機会になかなか巡りあえなかったと思います。そして自分の痛みの原因が分かり対策があることが分かった時点でかなり暗闇から脱出できた!・・・とはいえ、まだまだ霧の中。
理屈は分かった。自分の状況も分かった、対策も分かった。でも、ここから先はやっぱり専門家に見てもらわないと分からないことがある。
ということで、強力なチームを訪ねることに・・・。

(つづく)


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