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映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』を見た

今年からスローフード三浦半島という団体に所属することにした。まぁざっくりとスローフードの近似のマクロビオティックからスタートした僕の飲食キャリアだけど、大学卒業の頃からグリーンツーリズムやスローフードに関心があったのを思い出した。25年ぐらい前なので、意識高い系の走りですね。笑

映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』の主役…というと「主役はファーマーズ」と言われそうなので、メインテーマ?であるアリス・ウォータース氏のことを知ったのは僕が結婚した頃、カリフォルニアキュイジーヌやエディブルスクールヤードの文脈だったと思う。2018年に超憧れのアメリカのベイエリアに行ったときにはシェ・パニースのレストランが予約取れずに諦めたけど、カフェだけでも行っておけばよかったな…と後悔している。それでも、コロナ前の最高の時期にバークレー、サンフランシスコを回れたことは本当に良かったなと感じている。大好きだったジャムおばさんジューン・テーラー氏もコロナ禍にジャム販売をやめてしまったので、本当にあのタイミングで行けて良かった(その時の記事はこちら)。コロナ禍に入荷した最後の1本のジャムは、まだ開けずに大切に取っておいてある。

ジューン、元気かなぁ。

今回参加した上映会はスローフード三浦半島主催、映画の制作を主導したのがチームのリーダーの小野寺愛さん。ということもあって、上映会に加えて、三浦半島〜湘南地域の美味しいものを詰め込んだマルシェに懇親会と本当に盛りだくさんで楽しかった!!

マルシェは大盛況!
野菜はほぼ瞬殺、あの映画を見たら野菜買いたくなるよね。

映画は農家(第一次産業に携わる人)讃歌!!という内容だった。映画はまだまだ上映が続くので(なんなら上映会の主催もしてみて!)端折りますが、一番印象に残っているのは若い農家がアリスと抱き合いなくシーン。農家は、特に小規模でオーガニックを志すと「商売」として成り立たすのはとても難しい。10年間のオーガニックファーマーズマーケットの運営でもそれは痛感した(農家の売り上げと飲食店・物販の売り上げの金額を見比べると結構愕然とするよ)。だからアリスは農家から直接、言い値で買う。ファーマーズマーケットも、直接お客さんに販売することで中間マージンがそのまま農家の手元に入る(だから「おひにち」は運営で採算を取ろうと思っていなかったので出店料もめちゃくちゃ安くしてた)。かつては日本でも70年代の有機農業の「提携」と言われるものや、アメリカなどで盛んなCSAと呼ばれる直接農家を支援する活動もある(実は僕はCSAのディレクションもしている)。とはいえ、やっぱり農家を取り巻く状況は厳しいと思う。いろいろ考えて、やはり食べ物という命のもとになるものをお金でやり取りするのは間違ってるのでは?!という考えに至ったこともあったけど、きっとそういうことではないのだな。

でも日本は(官民含めて)とても農業と食べ物に対して敬意のない対応が、なぜか許されている。食べ物って生きるための基本だぜ。もっと敬意を持って、学んで、知識をつけていかないといけないと思うのだけどなぁ…と何年も思い続け、小さいけれどアクションを続けてきた。新潟から三崎に移住して「おひにち」も終わったし、のんびり自分のことだけして生きていくかなぁと思っていたけど、こういう映画を見てしまうとやっぱり何かしたくなっちゃう(悪い癖)。まだこの地で何ができるかはわからないけど、また何か楽しいことができるといいな、と思い始めてはいます。

懇親会も三浦半島〜湘南の美味しいものが勢揃い美味しかったなぁ…

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