今更、イギリスの婚姻制度に驚く
(2019/02/17)
日本で同性カップルが婚姻の自由求めて一斉提訴した、の記事を読み、数日前のNGOでの臨床心理師との会話をふと思い出した。彼女の薬指の指輪にはじめて気づいて、結婚しているのか聞いたら、「婚約しているけど、civil partnershipの法律が今年変わるからそれまで待っているの。婚姻は伝統的で、家父長制的だしね」と。
私はてっきり、うちの団体はスタッフ・メンバーともにゲイ、レズビアンが多いから、彼女もレズビアンなのかな、と勘違いをした。イギリスはLGBTQに寛容(少なくとも日本よりは)だけど、婚姻は認められてなかったんだっけ???と。(そのまま勘違いしたまま会話は続き、、)
で、日本の記事で思い出して調べてみて自分の大いなる勘違いに気づいた。
イギリスでは同性婚は2014年3月から認められていて、それ以前からすでにcivil partnershipというものが2005年から認められていたそう。
この二つはほぼ一緒だけど、何が違うかというと、教会で結婚式しなくていいこと!イギリス政府のどうやって結婚するかのガイダンスにはちゃんと、宗教的な結婚式をあげて、誓いの言葉を交わすことが書かれている(驚)!
イギリスは2013年と2004年の二回の法改正によって、同性カップルには婚姻とcivil partnershipという二つの選択が与えられたが、異性カップルには婚姻という伝統的な選択肢一つしかなかった。
だから、上記の臨床心理師の彼女のように、婚姻制度は家父長制的で、伝統的だから嫌だと思っている人たちは、異性カップルにもcivil partnershipを!と訴えていて、今年には異性カップルにもcivil partnershipが選択できるよう法改正がされる見込みなのだという。
宗教的儀式が婚姻の要件というコンサバさには驚いたが、どんなカップルにとっても望ましい法的状況になることがほぼ確定しているイギリスは何歩も日本の先を行っているようで、羨ましい。。
そして、イギリスに2年半もいるのに婚姻制度を全く理解してなかったことが少し恥ずかしい。。
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