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他人へのアプローチの仕方

(2019/03/11)
今年還暦を迎えられる、尊敬するご夫妻がロンドンを離れることになり、送別ということで素敵なレストランでお食事をご一緒させて頂いた(でも私は有り難くご馳走になった)。
ヨーロッパで長く暮らし、ヨーロッパ社交界や日本のトップマネジメントに長年関わっているご経験等も含めた、人生の深みのあるお話を様々伺う。豊穣という言葉が浮かんでくるくらい、お二人が人生を豊かに耕してこられたことがよくわかり、同年代と話すのとは違う感覚を覚える。
私がこれからしようとしていることを非常に応援してくださり、本当にありがたいし、私もご夫妻のように年を重ねたいと刺激を受ける。
ヨーロッパの歴史、芸術に詳しいお二人からは、ヨーロッパの本当のトップ層が大事にしている”教養”を感じるし、ダボス会議などのお話を聞くにつけ、これから自分がやろうとしていることが、例えグラスルーツで小さい事業であっても、広く深い教養を身につけ、世界レベルでの物の見方を意識することの必要性をまざまざと痛感する。

それと、お二人の雰囲気の良さ、おおらかさ!長年、妻君が仕えていた経営者が彼女に言ったという逸話がよく表していると思う。なんで会社を辞めた後も彼女を呼び戻すのか(会社を去った後も、重要人物との会談等で彼女は何度か呼ばれている)、なぜ自分がいいのか聞いたところ、「君はいつも機嫌がいいし、皆を喜ばせるのがうまい。面倒なこともそうやって、機嫌よく、しゃっしゃっと箒をはくように片付けていくよね」と言われたという。
ああ、そうやって、面倒な人にも事にも対処していけばいいのだろうなと、私は人生のtipsを得た気持ちだった。

このtipsは、別日に弁護士さんと話している時に出た面白い話にちょっと通じるものがある。面倒なクライアントさんに対応している時、笑顔でさらっと、おうむ返しをするのだという。
「そうですよね〜、◯◯ですよね〜」(◯◯はクライアントさんの言葉)
それと、ボランティアで関わったりする人権活動家の、返すのに少々困るメッセージ等にはとりあえず、「いつもありがとうございます〜」と返すらしい。彼はいつも誰かに感謝されたいと思ってるからだという。

人と面とむかって喧嘩したり突っ込んだりしても仕方ない場面というのは、人生に山ほどある。
思考の方向性が全く違っている人に遭遇して噛み合わないこともある。
その場合、正面衝突しても、事態は全然進まないのだ。
それだったら、軽やかに、かわして、自分の思い描くゴールに導く。相手をリスペクトしつつ。

あと、なにか社会活動みたいなのに携わると、”自分はこんな素晴らしいことをやっているのに、この苦労をなんでわかってくれないんだ、なんで感謝されないんだ”みたいなイライラを持っている人をたまにみる。でもそれって自分の魂のレベルを落とすなと、そうならないように気をつけないとと、自戒も込めつつ思う。 そして、箒アプローチ!笑顔で、軽やかに、軽やかに。


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