人間関係構築と人との距離感
私は社交的で、フレンドリーな人間だと勘違いされやすいですが、実はその逆です。
子供の頃から人間関係の構築や人との距離感についてストレスを感じており、この「社交的でフレンドリー」なキャラクターは社会をうまく渡っていく為に、というよりは自分を守る為に身に付けた武器だと思います。
こんなことを書くとファンが減りそうですが、近づきにくい空気を出して、最初から人が寄り付かないようにすることもあります。
人に対して敏感な性質
HSPという言葉は、近年かなり一般的になっていると思います。
私はどちらかというとエンパス気質に寄っていると思います。
■HSP(Highly Sensitive Person):生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」
■エンパス気質:霊的に人のエネルギーや感情を敏感に察知してしまう。
人の感情が自分に入ってきてしまう事が多いので、人が言うより先にわかってしまったり、人の感情が自分の感情のように感じてしまう事が良くありました。
そのためかなり疲労したり、体調を崩したりする事があるため、意図的に共感力を下げるように意識して生活しています。
故に、私の態度を冷たく感じる場合もあるかもしれません。
そういったことから、私は無防備にしているとかなり人の感情やエネルギーに振り回されてしまうので、意識して感情の距離を置くようにしています。
たくさんの人が集まる場所や、感情が飛び交う場所も苦手です。
不特定多数の人と仲良くするのも苦手です。
仕事では「プロ」として割り切って人と関わるようにしています。
理解されなかった能力
能力などというと特別な力があるように聞こえるかもしれませんが、ある種の個性だと考えています。
子供の頃の方が敏感だったので、「少し先のことがわかってしまう。」「何故だかわからないけどわかってしまう。」などということは良くありました。
だから「どうしてみんなわからないんだろう」ということは、成人してもありました。
会議で私が提案したことが、全否定されても1年後くらいにはそうなっているという経験があります。
「どうしてわかってもらえないんだろう」「どうして否定されるんだろう」
そんな経験から、人前で意見をいうことが怖くなりました。
人に対しての不信感を抱くようになりました。
また意識が強く繋がると、ビジュアルとして脳裏に浮かぶこともあります。昨年の夏に遠方の父が、自宅で1人で倒れていたのも、実は見えていましたし、実家に行くと父が孤独で辛い想いをしていた感情が、自分に入ってきました。
大人になっていく過程で、自分の感覚よりも「大人の理屈」を押しつけられることが多かったですし、自分の心や感覚に従わずに「とにかくやる」ということを覚えてしまったので、一時期は何もうまくいきませんでした。
私の場合は、自分の直感や感覚が教えてくれるものを信じる方が、人生全般において正しい選択ができるということを、何周か回って35歳くらいでわかってきたと思います。
馴染もうと努力した日々
人に合わせたり、大勢で群れることが苦手。
女の子特有の仲良しグループも苦手。
でも、人から受け入れられない恐怖はある。人には嫌われたくない。
学生時代は頑張って盛り上げ役キャラになってみたり、背伸びして目立つグループにいたこともありました。高校時代は進学高の雰囲気に馴染めず、2年生、3年生は保健室でサボっていることも多かったです。
大学で女の子ばかりの環境(看護学科)になったのも、女子特有の仲良しグループに属するのが苦しかったです。卒業旅行にみんなで行きたくなくて、1人でアメリカに短期留学しました。
就職しても、同僚や先輩との飲み会に積極的に参加したけれど、かなり自分のキャラを押し殺して、頑張って好かれようとしたり、頑張って馴染もうとしたりする努力をしていました。
人間関係というものに対して苦手意識が芽生え、人との距離感についても悩みました。
近づきすぎて、信頼しすぎて、自分を理解してもらえずに傷つきたくない。
いつまでも苦手意識を持って人に近づかなければ、人間関係は構築できない。
人を信じられない気持ちと、信じたい気持ちが交錯ししていした。
いっそ鈍感な人間になれたら、このようなことで悩む必要は無いだろう。
信頼によって発揮できる力
私は不特定多数の人に対して、均等に関わることはできません。
関わることでわかりやすく体調を崩したり、心がざわざわする人は一定数います。
私のような体質の人は無意識に搾取されやすい傾向にあります。(先方も無意識である事が多いです。)
自分を守る為には、自分で選んでお付き合いしていく事が大切です。
その反面、私が信頼できると感じた人に対しては心を開いて、深いお付き合いをしていく事ができます。
そのセンサーというか、アンテナはかなり精度が高いと思っています。
人を人として大切にしている人や、仕事や将来のビジョンに集中している人は、信頼に値します。
そのような人に出会えた時に、私のインスピレーションや処理能力が上がるのを感じます。
だから人との出会いを一番大切にしています。
仕事もプライベートなお付き合いも、お付き合いする人の質で自分の人生の質が変わるといっても過言じゃ無いと思うからです。
HSPに分類される人は、絶対的な安心感・信頼感を得られる場所があることで救いになると感じています。
私の夫もHSPに分類される人です。
程度としては私よりも強い気がします。
お互いの嫌うこと、安心できることがわかるから家庭は安心です。
そして人から好かれていなくとも、「この人には愛されている」という絶対的な愛を感じていることがとても、自分の安定につながりました。
取り止めもなく書きましたが、こういった人種もいるよ!ということを知っていただけたら幸いです。
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