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沖縄三島ツアーのこと2〜コンセプト編〜

手ぬぐい


沖縄本島、石垣島、そして宮古島でのライブの詳細が決まった。仲良しのSSWの胡池マキコさん(三重県四日市在住)もオープニングアクトとして参加してもらうことにして、出演者は六人となった。

思えば、沖縄、島根、三重のメンバーでイベントだなんて、かなり無謀だ。アクセス悪くてどこでやるにしても交通費がかかるではないか。でも大丈夫、わたしたちには宮古、出雲、伊勢の神様がついている(のか笑)。困った時の神頼みだ。なんかこれを乗り越えたらなんでもできるんじゃないか、みたいな高揚感があって楽しく準備に励んだ。

MiuniはまだCDを出していない。何か物販で売るものがあったほうがいいのじゃないかということになり、手ぬぐいを製作することにした。デザインは宮古島で一風変わったセレクトショップ・サザンフォックスを経営しているリカさんにお願いすることにした。お店で売っている品物は彼女がデザインしたものや、買い付けてきたもの。綾野がいつもかぶっている帽子とか。謎で怪しくてかっこいい。

左がリカさん。

Miuniのみんなをイメージして描いてくれた絵がこれ。かわいすぎてみんなで涙を流して笑った。それぞれの特徴がよく出ている。リカさん最高だよ笑

左から真理野、美和、七重、綾野そして泳いでいるのがハマダ。波の青い線が「miuni」の字になっている。

泳いでいるハマダは実は亀なのだ。理由はMiuniが歌う「古見ぬ主(くんぬしゅう)」の歌詞にある。浦島太郎のお話にも似ているが、古い言い伝えからできた歌だ。

狩俣、島尻、大神、池間の4つの集落を治める四島ぬ主(ゆすまぬしゅう)が西表島の古見に船を作るのに出かけた時、産卵のために上がっていた亀が捕らえられたところを、奥方の情けで放された。それ以来、その亀は四島ぬ主が航海に出るときは船底あたりを泳いでいつも守ったという話。

絵本のスイミーは「ぼくが目になろう」と言ったが、「古見ぬ主」の話と歌を聞いた時、わたしは「わたしが亀になろう」と思った。Miuniがうまく広い海に漕ぎ出せるようお手伝いをしようと思ったのだ。

このツアーでは誰もが亀なのである。Miuniを聴きに来てくれた人も、チケットを売ってくれたお店の人も、スタッフをしてくれた人もみんなみんな亀なんである。ありがとう、タンディガタンディ、だんだんね、亀。

さて、フライヤーは真理野が作った。それぞれの場所で色も変えて。このポスター見ても内容がさっぱりわからないけれど笑、なんか楽しそうな雰囲気だからいいよね。

那覇
石垣
宮古

そうそう、ツアータイトルは「浜田真理子のくぎくぎMiuni」とした。「くぎくぎ」とは、宮古の言葉で「漕げ漕げ」の意味。そう、まったくもって何をするライブかわからない笑 でもとにかくみんなで漕ぎ出したのだ。あー、女子ばっかりでストレスがなかったこと。準備の段階からツアー中の楽屋から宿からげらげら笑ってばかりだった。

はよ、ライブの話書けとお思いですね。はい。それはまた次回に。つづく。

一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。