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学位授与機構で学士(看護学)を取った話①【学修成果】

大学を卒業してもうすぐ2年。学位をとって1年経ちました。暑い暑い夏の日に、夏休みを注ぎ込んで学修成果書いたなぁと未だに思い出します。こんにちは、アラサー会社員です。

私は2022年の9月に放送大学を卒業、2022年10月度の学位授与機構の試験に出願し、2023年2月に学位記が届きました。
2018年の放送大学編入学から4年を超える己との戦い、そして大学卒業・学位取得をして生活が変わったかというと別に変わりませんが、頑張って良かったと心から思っています。自己肯定感もさることながら自分で入学を決めて自分で計画して履修して自分で決めたテーマで論理的に説得する文章を仕上げる経験は想像以上に糧になっています。
学位授与機構に出願する人の専攻は看護学が一番多いそうです。それもあり、巷に看護学士の話は探せばそれなりにあります。ただ私の場合
・学修成果に関して学校の指導者は不在
・論文の執筆は初稿完成まで2週間、完成まで1ヶ月くらい
・追加購入の本なし、図書館通いなし
・臨床からは離脱した一般会社員
という感じで、わりと短期間で完成まで持っていった人です。
私のように自力で頑張る方の何か力になればと思い、今回noteにまとめてみました。今回の内容はざっくりした概論です。
学位授与機構に出願をお考えの方、よかったらお読みください。

学修成果のテーマ決め

テーマ決めはとっても大切。テーマ次第で総工数が決まってきます。文献をどうするかといった最初の話から、問題提起から結論までの流れの組み方のような具体的なことまで。
これに関して個人的に重要だと思っているのは
・テーマに関心がある
・テーマに関連した情報が教科書など手元の素材にあるか確認できている(手元になくても普通に探せばありそうな素材)
この2つが両立していることだと思います。どっちかだけだと後々詰んでくる可能性大です。どっちもが両立しているというのが超重要。
テーマにこだわりすぎると全力で資料を集めに行ったりそれはもうとんでもない大作を仕上げる必要が出てきますし、手元の素材でイージーに仕上げようとすると学位授与機構での試験でつつかれる可能性が出てきます。

学位を取ろうと思った時点で、自分の専攻に関連した興味を洗い出しておくことをおすすめします。自分の仕事の中で掘り下げてみたいことでも、過去後悔していることでも良いです。その関心に引っかかりそうな内容を、大学の授業や教科書、業務で使った本で探しておくと大幅に手間が省けます。

使った文献

・大学の教科書3~4冊(1冊が中心、他数冊は部分的な引用)
・業務の中で上長に勧められた本(学術的な本というより、実務的な内容のもの)
・学生時代の教科書ちょこっと
という感じです。先行文献はCiNiiやJ-Stageでさらっと調べはしましたが、本筋は正直学校の教科書でほとんど事足りました。
教科書は偉大です。学問を修めた先人が道しるべを残してくれているのが教科書。答えが載っていることもありますが、どちらかというと答えにたどり着くヒントが載っていることが多いです。
学修成果は「大学での学びで得たことを論理的な文章でまとめたレポート、つまり学士取得に足る知識と思考である裏付け」に過ぎず、学術的な研究とは少し趣が異なる文章です。自分で実施する実験やアンケートも絶対必要、というわけではありません。論文のような大作を作り上げなくて問題ないのです。可能な限り省力化した執筆をおすすめします。

書くポイント

論文の書き方の基本は他に譲るとして、私が意識したのは以下です。
1. はじめに→序論→本論→結論→まとめ、という看護研究と同じ論文形式
2. 心理や医療など看護の裏付けになる内容には触れるが、「だからどう?」という結論は看護でまとめる
3. 一方的な主張やただの医療的な内容に終始しないよう、考察と根拠はセットで書く
4. わかりやすさの面で必要があれば図表を挿入する
5. 骨子を組み立てて、触りを書き全体像を見極めてから詳細の記載を始める
特に強調したいのは3と5。自分の意見と根拠をセットで書く(どっちかだけに偏らない)ことで文章に説得力が増します。
そしてまず最初に目次を作りながら全体の構成を固めて、そのあとに書き出すことをおすすめします。私は文章が多すぎて規定枚数からはみ出すことが途中でわかったため余計な時間を要しました。

書いた時間

最初にも書きましたが初稿完成までがだいたい2週間くらいです。その後自分で読みながら加筆修正したり、家族や同僚に文章のテイストや違和感について見てもらって修正したりを加えてトータル1ヶ月くらいで提出しました。
書いたタイミングは夏休み(3日間)、仕事終わりの夜、週末
渋谷スクランブルスクエアのWeworkにドロップインで行って書いたりしました。素晴らしい景色。

学修成果作成の参考にした本

学修成果の作成については以下を参考にしました。

おわりに

今回は学修成果作成にかかる概論的な内容でまとめましたが、なにかの参考になれば幸いです。続編では試験対策やレポートの詳細な内容についても書いていこうと考えています。
X(Twitter)にもいますので、ご連絡はこちらまでどうぞ。


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