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一般社団法人はれとこで【情報アクセシビリティ対応】をはじめました|2024.夏至・乃東枯


乃東枯(なつくさかれる)

例年より16日遅く、昨年より24日遅く、中国地方が梅雨入りしたらしい。

倉敷1年目のわたしにとっては比べる「例年」がないからなんとも言えないのだけれども、中国地方の梅雨入りは関東と同じくらい、東北より少し早めなんだとか。

今年も、関東に一日遅れて、東北よりも一日早い梅雨入り。

岡山は「晴れの国」と呼ばれるくらいだから、梅雨と言ってもそんなに雨は降らないのかしら。どうなんだろう。

でも、今確実に分かっているのは、倉敷は想像以上に湿度の高い国だということ。6月の中旬くらいからとにかくムシムシしていて、扇風機が手放せない。晴れの国って、勝手にカラッとしたイメージをもっていたから、この湿度の高さは想定外のどんよりポイント。

「晴れの国」って、年間降水量が少ないっていうだけで快晴の日数が多いわけではないとは、知識としては知っていたものの。(ちなみに、快晴は雲のない晴れ間で、晴れが一部存在する晴れの日のこと。小5の理科で指導したのが懐かしい……)

そういえば、我が家の扇風機はサーキュレーターなので、わりとうるさい。補聴器を付けていると「ゴーーー」という音にびっくりするので、最近は補聴器を外してお仕事をしている。

耳がキコエニクイって不自由に思われがちだけれども、騒音問題に悩むことがないので、そういう面ではわりと便利。きこえていたら、音のしない扇風機を買い足していただろうな。と思うここ最近は、「風待月(かぜまちづき)」とも呼ばれる時期なんだとか。

暑くなり、湿度もあがり、涼しい風が恋しい今日この頃。サーキュレーターの活躍に多大なる期待を込めて、未だにエアコンには手を出さずにいる乃東枯。

【夏至】一年で最も昼が長く、夜が短くなる日
初侯:乃東枯(なつくさかれる) 6月21日~6月25日
次侯:菖蒲華(あやめはなさく)6月26日~6月30日
末侯:半夏生(はんげしょうず)7月1日~7月5日

茶道手帳2024

一般社団法人はれとこで【情報アクセシビリティ対応】をはじめました

わたしは普段、倉敷とことこというウェブメディアを中心に情報発信をしている。

ここでは取材をしたり、文章を書いたりしている。12月から活動をはじめて、約半年で40記事を公開。

それからここ最近は、倉敷とことこ及び備後とことこでみんなが書いている記事の編集作業や、情報アクセシビリティ対応にも携わっていて。

今回は「情報アクセシビリティ対応」のお話。

〇「一般社団法人はれとこ」とは

そもそもこの一般社団法人はれとこというのは、上述した倉敷とことこ及び備後とことこを運営している団体のこと。

主な事業は、以下のとおり。

・ウェブ等を活用した地域の情報発信事業
・災害発生時の情報発信支援事業
・ICT普及活動支援事業

今のところわたしが関わっているのは一番上の、ウェブ等を活用した地域の情報発信事業。このウェブ発信事業では

・地域コミュニティWebメディア運営(倉敷とことこ・備後とことこ)
・市民ライター育成事業
・市民レポーター育成事業

の3つ。
詳しい取り組みはまた今度。今回は、このウェブ発信事業で情報アクセシビリティ対応を始めたのでその紹介をします。

〇「情報アクセシビリティ対応」とは

令和6年(2024年)4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化された。

もちろん、一般社団法人はれとこもその「事業者」のひとつ。この「事業」はウェブによる市民ライターや市民レポーターの育成が主な活動のため、わたしたちが準備すべき合理的配慮は、情報アクセシビリティ。

この情報アクセシビリティは、内閣府による障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策の推進の通称が「情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」に基づいていることが由縁の言葉で。

つまり、情報アクセシビリティは「障害の有無に関わらず、すべての人が情報を理解しやすい形でアクセスできるようにすること」を指したもの。具体的には、聴覚障がい者が動画の音声情報を理解するための字幕付与や、視覚障がい者がPPT資料を理解するためのワードによる文字データの提供などが挙げられる。

〇「情報アクセシビリティ対応」をしてもらう立場から提供する立場へ

2023年度、わたしが地域おこし協力隊になる前、ライターの仕事に興味のあったわたしは受講前に運営に問い合わせをして、アーカイブ動画への字幕付与とzoom配信時の自動字幕生成機能の設定をお願いした。

https://project.haretoco.or.jp/accessibility

そして無事に講座を修了したタイミングで、倉敷市地域おこし協力隊としての活動がスタート。

と同時に、2024年度の市民ライター及び市民レポーター育成事業で情報アクセシビリティ対応をすることが決まり、その監修をつとめることになった。

〇「情報アクセシビリティ対応」のウェブページができました

「ひとつの事業が完成するまで」というのを体験したことがなかったので、今回は受け入れ団体と相談して、わたし自身も市民企画提案事業の審査から参加。PPT資料1ページだけれども、情報アクセシビリティ対応が必要な理由をまとめて誰かに発表する経験をさせてもらった。

そして、無事に採択。

一般社団法人はれとこの運営メンバーやデザイナーさんたちとも話し合って「情報アクセシビリティ対応」は今年度から始める新たな取り組みだから、きちんと紹介する場を作ろうとウェブページも作ってもらった。

こだわったポイントは、文字を追うのが得意ではないわたしの周りのお耳の仲間たちにも見てもらえるように説明を「動画」で作成したこと。ちなみに、わたしのパートは手話付き。この手話も、わたしが普段使っている音声なしの日本手話よりの中間手話で、音声は後からアフレコで入れた。(そして、その音声もわたしの声。聴き取りにくかったらごめんなさい!)

自分自身が障がいのある当事者で、公私ともに当事者と関わることが多いからこそ。この情報を伝えたい相手がどんなふうにこのサイトを見るのかを考えながら、監修に携わった。(特別支援の免許、ちゃんと五領域取得しておいてよかった!)

〇「情報アクセシビリティ対応」は、まだまだ完成途中

もちろん、聴覚障がいだけでなく視覚障がいや肢体不自由などの当事者やその支援者にもこのサイトを見てもらって、改善を重ねている途中。

そう。まだ完成途中なのでこの情報アクセシビリティ対応はどんどん更新されていく予定。一人でも多くの当事者が受講してくれれば、その分ブラッシュアップされていくはずなので、まずはいろんな人にアクセスしてもらえたら嬉しいな。

〇わたしは「地域おこし協力隊」なので、誰でもアクセスできるところで情報アクセシビリティ対応に携わりたい

それから、わたしは倉敷市の地域おこし協力隊なので。特に多くの人たちに知ってもらいたい今回のような取り組みは、講座に申し込まなくてもわたしの活動のすべてが見られる状態であること。

このウェブページは、受講料不要どころか、申し込みをせずともみられるページ。もちろん、紹介動画も含めて。

動画はこちらから見られます

倉敷に限らず、世界中どこからでもアクセスできるので、障がいのある当事者やその支援者、保護者の目に留まって、将来の選択肢が一つでも増えたらうれしいし、実際に行動に移して当事者のライター仲間が増えてくれたらとっても嬉しい。すごく楽しみ。

だからこそ、こういうオープンな場で、情報アクセシビリティ対応に挑戦させてくださった一般社団法人はれとこには感謝でいっぱい。

これからも、受け入れ団体と相談しながら中身をブラッシュアップしていく予定。次回は、「市民レポーター育成事業」や「市民ライター育成事業」とはなんぞや?といったあたりのお話を書く予定。

あと、あんまりにも暑さに耐えられなくなったら、サーキュレーターだけでなくエアコンのスイッチにも手を伸ばすかも。(今のところ、来客がない限りは我慢している貧乏性です)






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