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マレーシアでワクチン接種(2回目/接種当日):The wisest mind has something yet to learn,

1回目のワクチン接種を7月22日に受けてから、2回目は8月12日に決まっていた。

身近に迫っていたコロナ

2回目の接種までの間、インターネット上の日本語のSNSなどで副反応などの情報が目についてしまい、ワクチン接種に対しての不安が無かったと言えば嘘になる。

ワクチン接種の副反応とやらがあるかもしれない、ワクチンを接種していないとコロナにかかった場合に重症化して苦しむことになる可能性があるかもしれない、などと考えながら「保留」にしてしまいたいという思いもあったかもしれない。

そんな中、会社の同僚がご家族でコロナに感染し、同僚本人は呼吸器が必要なステージ4(※マレーシアではステージ1が軽症、5がICUでの治療で助からないかもしれないレベルとされている)で入院してしまった。
同僚は治療を無事に終えて退院はできたけれど、残念ながらご家族が1人亡くなられてしまった。ただ、ご冥福を祈るばかりだ。

「保留」は仕事の中でも必要な場合もある。もちろんワクチンの接種も任意だから、疑問があって打たないと判断する人もいて当たり前だと思う。

私は医者でも専門家でもない。ただ、自分の目の前で起こっていること、悲しんでいる人たち、最前線で使命を尽くしてくれている人たちがいることは事実だ。

ワクチン大規模接種会場までのタクシーにて

同僚のことを想いながら、仕事の忙しさで自分自身も少々体調不良になりながらも接種の日を迎えた。

体調不良で病院に行ったおかげで、接種の日までに血液、心電図、血中酸素濃度をして、一通り正常だったことでも少し安心。前日もムルクと一緒に早めに寝たので準備万端だ。

2回目の会場も前回と同じでマルチメディア大学、いつも通りにGrabアプリでタクシーを呼ぶと気さくなおじさんドライバーが迎えに来てくれた。

今日はワクチンだよ、と言うと「俺は先週月曜に2回目を打ったよ!4日間タクシー営業できなかったぜ!ガハハハッ」と豪快に朝9時前から笑うおじさん。

副反応のことが気になったので、おじさんに色々聞いてみると、熱は全く出なくて、代わりに接種した側の腕が痛くて上がらなかったので車に乗ることができなかったとのことだった。

「心配になったから医者に行ったけど、痛み止め貰っただけでカウンセリング料って言われて40リンギットも取られたぜ!体質にもよるけど副反応は何日かあるかもしれないから、まぁ気を付けろよ」と励ましてくれた。

終始おじさんは「ガハハハッ」と豪快に笑っていて、最後に車を降りるときには「ARIGATO!」と日本語で元気にお礼を言われたので、私も「Terima kasih!」とマレー語で返した。(この場合の返しは「どういたしまして」の「Sama sama」だったかもしれない)

2回目の接種まではあっという間

会場は前回のように行列はできておらず、入り口での予約アプリやパスポートのチェックを終えるとすぐにカウンセリングのカウンターに進んだ。
日本人はやはり私以外はいない。

マレーシアでは8月から予約なしでワクチンを受けられるウォークインの接種会場ができているので、そちらのほうが繁盛しているのかもしれない。

ワクチン接種前のカウンセリングはマレーシア人の女の子。
「Selamat pagi~(おはよう)」と挨拶された後、パスポートの確認で私が日本人だと気づき驚いた顔をしていた。やっぱり日本人は珍しいらしい。
嬉しそうに「日本に2年前に行ったよ~」と言われ、どこに行ったの?と聞いたら東京と大阪を旅行したとのことだった。早くまた旅行できるようになるといいね、とお互いに言いながらワクチン接種ブースに向かった。

ワクチン接種ブースで怒られる!?

到着してからワクチン接種ブースまでは15分とかからなかった。
会場内のカーテンで仕切られた接種ブースは12か所ほどあって、接種が終わるとブース内にあるバーコードをスキャンして接種時間とワクチンのロット番号を記録する仕組みだ。

2回目の注射は気持ちの問題なのか、1回目よりも「筋肉にぶっ刺された」感覚があって正直痛かった。

注射が終わるとブース内に貼られている用紙に印刷されているバーコードをアプリでスキャンせよということだったので、スキャンするもなかなかカメラがコードを認証しない。

見かねた看護婦さんが、「あんた!アプリのカメラが近いのよ、もっとカメラを離して撮らないと」と怒られてしまった。
そして、「あ、まじでごめんなさい。ちょっとワクチン緊張してた」と言ったら笑ってくれた。私は本当にビビり、緊張していたのだと思う。

ワクチン接種、帰宅後の体調

ワクチン接種は会場に到着して、接種後の休憩時間15分を含めても1時間もかからず終わった。

会場の外にはたこ焼き(マレーシアでもTAKOYAKIで通じる)、フライドチキンライスの弁当屋台、ミルクシェイクの屋台が出ていて、お祭りの出店のようだった。結構手土産に買って帰っている人がいた。

帰宅後は腕の痛みは筋肉注射だけあって、上がらないほどではないにしても動かすと痛みがある。

仕事は無理のない範囲でしたかったのだけど、いつも通りの忙しさに加えて頭にくる出来事もあり、注射の痛みも忘れてキーボードを打っていた。

ワクチンを接種してからの数時間は腕の痛みと少しのダルさだけだった。

そして、ワクチン接種から約12時間後、副反応は静かにやってきて翌日まで続いた。


このNoteを書いている接種から2日後の8月14日、身体はもうすっかり元通り。接種当日夜から翌日までの副反応については15日のNoteで。


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