2021/4/27 絵画のドレス|ドレスの絵画展@東京富士美術館
「絵画のドレス|ドレスの絵画展」を見に八王子の東京富士美術館に行ってきた。翌日から緊急事態宣言による臨時休館で実質最終日の開催となった。
東京富士美術館はルネサンスから20世紀にかけての西洋美術コレクションが豊富(コレクションにはそれ以外も含まれる)。主に印象派以降がコレクションの中心となる日本で貴重な作品をたくさん見ることができるのだ。
なかでもロココのコレクションは日本屈指。ポンパドール夫人やマリー・アントワネットといったいわゆる「お姫様」を描いた時代である。
今回の展覧会では神戸ファッション美術館とコラボでの開催で、東京富士美術館から絵画作品、ファッション美術館からはその時代の衣装が飾られていた。
18世紀初め頃から横に広がるパニエが登場。18世紀後半の革命前になると馬車に乗れないくらい大きなヘアスタイルにまで発展。その後ナポレオンの時代には簡素化されたモスリンが流行。逆に薄着すぎて風邪をひいちゃう人が続出したとか。
日本に西洋文化がもたらされ鹿鳴館で女性達が着ていたのはバッスルスタイルと呼ぶそう。腰の部分が大きく盛り上がって座るのが大変そう。スカートを広げるクリノリンも鯨骨から鋼鉄になって軽くなったとか。昔の人のおしゃれは体力がいったのだろうなと思った。
衣装の歴史は面白く、その前に文化学園服飾博物館での展示も18世紀から20世紀の女性の衣装を辿る展示だった。
ここでは下着や水着の歴史の展示もあり、現代がいかに簡素化されたかがわかる。ダイアナ元皇太子妃のドレスの展示もあり、いかに彼女がファッションリーダーだったかを思い起こさせる展示だった。