marikko

小学生男女の母。 欲しくても微妙に売っていないものを作り出すことが好き。

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最近の記事

母の夏休みミッション:死にかけのヒマワリを蘇生させよ

もう夏休みも始まって数日経つという日が我が家の保護者面談の日で,植木鉢はその時に車で取りに行くからね,という話をしていた。小3の娘からは,自分はヒマワリを育てていること,その高さは既に126cmの娘をとうに超えていることを再三聞かされていた。分かった,ヒマワリね,中庭にあるのね。そんなに大きかったら車に入るかなぁ。なんてのんびりと心配する。 それにしても例年以上にギラギラと暑い夏,児童はいない夏休みとはいえ,先生たちも色々とお忙しいでしょうに残された植木鉢の世話まで大変ね,

    • noteコンテストグランプリ受賞と,今年2度目の賞金10万円

      本日,メルカリとnoteで開催されていた「#メルカリで見つけたもの」投稿コンテストの結果が発表され,ありがたくも私の初めての投稿となった作品「虹色のきものをさがして」がグランプリを戴きました。 実は昔から作文が大好きで,大人になってからも公募を見つけてはちょいちょい参加していた私。いつものように公募サイトを見ていたら見つけたこのコンテストに目を奪われました。メルカリと聞いたら思い出すのはこの七五三のこと。noteは存在はもちろん知っていたし,好きなクリエーターさんも何人もい

      • 5歳男児 七五三に花柄の着物を求む

        息子が5歳になったころの話。 両家にとっても初めての孫,しかも直系長男の5歳の七五三を控えていた。 神社は夫の祖母が昔から積みに積んでいるあの氏神様にお願いすることにして,さて目下衣装はどうしようか,まぁ今は色々あるでしょうから両親であるあなたたちが好きに決めなさい,お金は出すから,と両家からはありがたい丸投げをされていた。 お洋服の世界でもそうだけれども,晴れの日の衣装においても男子と女子のバリエーションの差は如実だ。電話帳のような厚さのカタログにみっちりと華やかなお着物

        • 発表会にはドレスを染めて

          「ねぇお母さん?ピアノを習いたいんだけど」 おずおずと,でもまっすぐな目で娘からその申告を聞いたとき,面倒だな,と,いまさら?と,こわいな,という気持ちしか湧き上がって来なかった。 そうなんだ,でもピアノって毎日練習しなくちゃいけないみたいよ,とさも難しいことをいうように(実際難しいと思った)顔をしかめて娘にそう言って,大変なんじゃない,と締めくくった。つもりだった。 娘が小2にあがったばかりの5月。 習い事は半年単位で更新される体操を少しやっていたことがあるくらいで,特

        母の夏休みミッション:死にかけのヒマワリを蘇生させよ

          餅をつく人

          「私さ,結婚したら餅をつく人になりたかったんだよね」 年明け気分の残る家電量販店で,まるで息をするようにその言葉が出たとき,少なからず自分で自分に驚いた。 確かにずっとそう思っていたけれど,口に出すのは,ましてや人に向かって言うのは初めてだった。 餅?といいながら,間もなく私の夫となる人は盛大に杵を振りかざす真似をしたので思わず笑ってしまった。いやそこまで本格的じゃなくて,と言いながら,ずらっと炊飯器が並ぶ列の端っこでこじんまりと展開されたコーナーを見やりながら,もちろん

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          虹色のきものをさがして

          私が産んだのは,かぐや姫か何かなんだろうか。 「7歳の七五三,こんなのはどう?」 娘の目の前に広げたのは,何日か前にネットオークションで一目ぼれして深夜に競り落とした反物で,白地に大きな鶴が飛び立っている意匠のクラシカルなもの。モダンな感じが,はっきりした顔立ちの娘にとてもよく似合うと思った。 ところが娘は一瞥するなり「とりは,ちょっと」と難色を示した。いろも,しぶいし,と付け加える。 「え?ダメ?素敵だと思うけど?」そういいながらも全く提案になびく気配のない娘の様子に私は

          虹色のきものをさがして