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思考の痕跡

怒涛の6月が過ぎて少し落ち着いたので、脳内整理がてら久々の投稿。

6月は4年間の社会人人生で一番と言っていいほど爆速でインプットとアウトプットしてPDCAをぶん回してた。爆速PDCAのおかげで漠然としてた自分の弱み、課題を言語化することができたのでここに備忘録として残しておく。

4月に部署異動があり、今まで一つのサービスに携わってたのだが、今度は複数のサービスを横断して見る部署に変わった。それと同時に新たな取り組みも始まって、直近1ヶ月は0→1でサービスを考える時間がとにかく多かった。

学生の頃からビジネスアイデアを考えるのが好きで、ビジコンに提出するために事業を練ったりしてたのだが、その頃に戻った気分になった。いや、それより遥かにしんどかった。

スピード感とそれなりの作り込みが必要な中で、寝ても覚めてもどうしたらいいものが作れるかひたすら考えてた。1日かけて考えた複数の事業を上司に持っていくと、これを実行するっていうレベルになってないと言われ、自分の思考の浅さに落胆し、次の日には作り込んだものを持っていかなければいけないので、落胆してる暇もなくひたすら手と脳をフル回転。

昨日までこれが100%と思ってたものが、次の日に120%になるなんて到底無理で、そもそも自分のインプット量が少なすぎて、他のサービスの事例を調べるところから始まる。それからユーザーニーズの根拠になるようなファクトを持ってきて、ロジック的なものを入れると、今度はこれ自分だったら使うか?っていう疑問が芽生え、上が求めてるものと自分が向かってる先が同じ方向を向いてるのか訳が分からなくなり、再度フィードバックもらって、一回白紙に戻してみたり、とにかく3歩進んだら2歩下がるというのをひたすらやってた。

壁打ちってまさにこのことだってくらい、全然崩れない壁がそこにあって、そりゃあビジコンとは違ってお金をかけて事業化する話なんだから作り込まなきゃいけないのは分かるが、数日で複数の事業を実現できるレベルに持っていくのは脳のキャパを超越してた。

こんなにも毎日何かしらのアウトプットを出さなきゃいけないプレッシャーがかかった状態での仕事は始めてで、毎日「よしこれで行くぞ」って持ち込んだ資料を15分で瞬殺される日々だった。上司にもフィードバックをされすぎて私が滅入ってないか心配されたが、何故か私の感情的には全然折れることなくて、むしろ新たな道筋が見えるようでかなり前向きに取り組んでいた。

思考の面だけでなく、コミュニケーション面も自分の中ではかなり変化があった。最初は上司のフィードバックに同意しかできなかった自分が、気づいたら建設的な議論ができるようになったのだ。

元々端的に話すタイプなので、長々と自分の考えを述べるのは得意ではないのだが、今回のタスクはそれをしてては議論が生まれないことに気づけたことが大きい。それに気づいたきっかけが上司にフィードバックされるたびに「それも考えたけど吟味した結果うまく行かなそうだからこっちにしたのに」という、私の思考を伝えきれてないがあまりに、上司からしたらその道はどうなったのかという思考のギャップがあったということ。

私の中で上司は何でも答えを持ってる人になっていて、でも今回のタスクは誰も答えを持ってなくて、私が誰よりも時間をかけて考えてるから教えてあげなくては、自分がどうやってこの思考に至ったのか伝えないと誰もわからないということに気づけた。

それからは意識的に思考の痕跡を残すようになり、これらの案を出して、こういう理由でこの結果に至ったという道筋を伝えるようにしたら、上司と自分の思考にギャップが埋まるようになり、自然と議論が生まれるようになった。

「思考の痕跡」これは毎日仕事やプライベートの話をお互いにこぼし合う親友からもらった言葉。今まで上司と自分には視座のギャップがあるからという言葉だけで自分の思考の至らなさを完結してたが、思考の爪痕を残して、自分がこう考えてこういう結論に至ったという考え方の部分を開示していかないと、議論も芽生えず、視座のギャップは一向に埋まらないということに気づけた6月だった。




最後までお読み頂きありがとうございました!こうして一つの記事を通して出会えたことを嬉しく思います。もっと読みたいと思っていただけたら嬉しいです!