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ふらりと聖地巡礼-スラムダンク-


横浜方面に用事があったので、その前にちょこっとだけ足を伸ばしてあの憧れの海沿いを散策。

一人で黙々と散策し、小さく生まれた気持ちや気づきを忘れないうちに書き留めることに。


全く土地勘がないので、Googleマップからヒントを得つつふらりふらり。

しかし撤退の時間は決まっていたので、少しせかせかと。




鎌倉駅に到着し、この度江ノ電に初めて乗車。


このお顔を見ただけでも感動。

レトロと言ったらいいのか。
少し昔を繋ぎ止めておいてくれている佇まいが、スラムダンク関係なく暖かな気持ちになった。

江ノ電は他の路線電車と比べて、小柄のように感じた。
バスケ部男子共が乗ったら、空気椅子しないと天井にぶつかるかもなぁ…などと想像しながら揺られ揺られ。


まずは長谷駅で下車。

とにかく海の香りのする方へテクテク。

まだ朝と呼べる時間帯だったが、サーフボードを抱えて歩く方々。大人も子供も。

近くのお宅にも至る所にサーフボード。

さて、間もなく海が見えると、海面にはサーファーやヨットがたくさん。

寒い…と縮みながら歩く自分と対比して、いいなぁなんて憧れてみたり。


海辺に到着すればすぐにお目当ての柄が。


この上を流川がチャリで走っていたんだなぁ…。と、本気で感動した。

結構長く続いている。

彼はどこまで走っていったんだ。

そして例の表紙アングルはここじゃない。
すぐ側にテトラポットがあるはず。

このままずっと西方面へ歩いていく。


ここは「鎌倉海浜公園坂ノ下地区」という場所だそう。

さらに歩く。

まだまだタイルは続くが、テトラポットはもっと向こう。


これから初めて行かれる方は、ご自身で例のポイントを探されると良いかと。
なので詳細は伏せておくことに。


結果、遂に辿り着いた時は、うっすら涙が張った。

ざっくりこの辺りかと。

掲載は控えるが、ここで何枚も撮った。

流川が走ったこのタイルの上も、自分が歩いた足元も、タイルがボロボロになっている箇所が多々あった。

危ないな、流川…なんて思ったが、30年ほど前は綺麗な並びのタイルは健在だったのかもしれないな。


ただ…

…だそう。


この辺りは地元の方々がランニングされているくらいで、聖地スポットにそれ目当ての人はいなかった。


さて、遂にタイルともお別れ。


このまま長谷駅へは戻らず、稲村ヶ崎駅へ向かった。


道中、見つけてしまったあの景色。

原作最終話、花道と流川のやり取りの背景にある海と島。

ただその海岸はここではない。

鵠沼海岸まで足を伸ばす時間は無かったため、今回は断念。

それでもあの2人が見た景色なんだと、またしみじみしてしまった。


その後、稲村ヶ崎駅から乗車し鎌倉高校前駅で下車。

駅を出てまっすぐ進めば、あの踏み切りに会える。

人が多い。同じ目当ての人々だろう。

近くの坂の上には警察車両。
日本語・英国、そして中国語で注意喚起のアナウンスが繰り返し流されていた。


この先を左へ曲がって海を向けば…

この景色に出会える。

江ノ電は映っていないが、感無量。

この手前に映っている横断歩道で立ち止まれば、きっとキレイな画角で撮れるだろうが、警察はそれについて注意喚起していた。


ここに江ノ電が映り込んでくれれば。

踏み切りが降りて電車が流れ込んでくる瞬間を待ってみた。
上の写真撮影ポイントからは離れて、別地点で。

その間、周りから聞こえてくる声は中国語が多かった。

横断歩道の途中で立ち止まることは言語道断だが、横断歩道の端で立っているだけでもドライバーにとっては横断させようと車を停止してしまう。そこに立ち続けるのは良くないだろう…。


いよいよ踏み切りの音が鳴り響くと、皆がカメラを構え更にざわついた。

自分は動画を撮ることにした。

中国語を話す方々は、貪欲で他人のカメラの前にも騒ぎ声を上げながら平気でどかどかと割り入っていらっしゃる。

元々自分はカメラが苦手であることと、この聖地については様々な意味で狙い通りの画角で撮影できることは諦めていたので、この程度で苛立ちはしないがほんの1mm程気持ちは濁るものである。

動画から切り取り、あえて白黒で掲載する。

花道らと同じ場所に立てただけで充分である。


今回の聖地巡りは以上の2ヶ所で終了。

鎌倉高校前駅から、鎌倉駅へ戻る。

名残惜しい。
写真は要らないから、ここらでじっとしてもっとこの空間を全身に染み込ませたかった。


ホームにて、電車を待つ中たまたま目の前にあった駅名の書かれた柱。

逆光で文字が読みにくいが。

何分かこの柱の前でぼーっとしていた。

目の前に海が広がっているというだけでも、普段海から離れて生きている自分にとって多くの栄養をもらっている。

それに加え、大好きなスラムダンクの味が残っている場所なのだ。

吸えるだけ吸って帰ろう、ここの空気を。


…そんなことを思いながら眺め続けた柱。

気づいてしまった。いる、バスケ男子が。

左手は添えるだけ。


これについての前情報は得られていなかったので、自分で発見できた時は嬉しかった。

ひとりぼっちだったので、ポーカーフェイスでこっそり撮影したが。



ここに花道が、流川が、湘北の皆がいたんだな。
噛み締めるごとに、あの最終話を読んだ時のような熱さが残る切ない締め付けられる気持ちになり、それが苦しいのかはわからないが心地が良く、何度も想いを辿り直していた。


鎌倉駅に戻り下車後、一度振り返って江ノ電の顔を見た時、創造主である井上先生がここへ立ち花道たちを産み重ね、あの世界を物語を紡がれたということを強く感じた。


以下、自分のスラムダンク愛故の産物。
宜しければどうぞ。

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