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「欠点の反省なくして発展はできない」(リーダーに贈る「必勝の戦略」解説⑩)

この記事に目を通して下さり、本当にありがとうございます!

私の記事では、大川隆法先生累計3500回の法話3100冊以上の著書から、おすすめポイントを紹介しています。

新たな試みとして、大川隆法先生の書籍「リーダーに贈る『必勝の戦略』」のポイント解説に挑戦していこうと思います🌷

少しずつ進めていく予定ですが、皆様どうか温かくお見守りください。



「リーダーに贈る必勝の戦略」


職場をはじめ、さまざまな場面で、高度なリーダーシップが求められる現代。

本書では、リーダーシップを革新し続けるポイントが示されます。

  • フォロワーを惹きつける資質

  • リーダーシップ不足の意外な原因

  • 勝ち続ける組織を作り上げる考え方

著者が実戦で使い込んだ、成果を生み続けるための13の指針が、あなたを夢の実現にグッと近づけるでしょう。

リーダー論として、経営者にも、そして主体的に活動をしているすべての皆様におすすめの内容となっています。

それでは、今回は、第1部第5章「公平無私と与える愛」のポイント①「欠点の反省なくして発展はできない」をご紹介させていただきます🌷



「欠点の反省なくして発展はできない」

・潰れる人、潰れる企業の特徴


経営をしていると、失敗はたくさんあるでしょう。
それらの失敗を、一個一個、反省しなければ駄目です。

経営者であろうと、そうでない人であろうと同じなのですが、駄目な人は、すべて人のせいにします。

「政府が悪い」「この業界が悪い」「外国の、どこそこが悪い」「新しくライバルとして出た、ここが悪い」などと、すべて人のせいにするのです。

個人でも、こういう人は潰れるのですが、企業としても潰れます。
潰れるところは、人のせいにしたり、環境のせいにしたりします。

しかし、同じような状況であっても、あるところは繁栄し、別なところは衰退しているのですから、何か理由があるはずです。

したがって、反省がない企業には発展の可能性はないのです。

経営者足るもの、失敗の一つ一つを反省しなければならない、という厳しい言葉からはじまりました。

失敗した部分を自分の責任と思わず、人のせい、環境のせいにばかりしている人には、経営者・リーダーであろうがなかろうが、発展がないのだと思います。

自分がうまく行かない理由を、一つ一つ点検し、反省できていれば、教訓を次に生かし、うまく行く可能性があるのですが………。

失敗から学ぶことは沢山あります。失敗は、むしろ改善すべき点が明確に分かるチャンス。

チャンスを上手く掴めば、今度こそ成功の軌道に乗せることができるはずなのに、もったいないですよね。

まずは、「自分の責任である」、と受け止めることから、新たな発展の可能性が始まります。



・欠点のない企業はない

どの会社にも欠点は絶対にあります。

欠点のない企業などありません。

その欠点を埋め合わせる長所の部分があるから、もっているのです。


欠点と長所が”トントン”であるか、あるいは長所のほうが多いから、もっているわけです。

しかし、もう一段、伸びていきたければ、やはり、欠点を反省しなければいけません。

欠点のない企業なんてない。

欠点を上回る長所があるから、その部分を買われて、選ばれている。

それを自覚した上で、さらなる成長を目指すなら、欠点の反省に入る必要があります。


「自分の欠点は何であるか」ということを、自分の目で観ます。

それから、自分のところの社員が、智慧を尽くして観ます。

さらに、お客さんの目でもって観ます。

「お客さんは、どう判定しているのか」ということを観るのです。


自分・自社の欠点を客観視できるようになること。

個人だけでなく、社員全体の目から見てどうか、を常に考えること。

お客さんからは、意外にシビアに判定されているようです。

自社の商品が売れなくなった時、もしくは、自分の発信内容に反応してくれる人が少なくなった時。

景気が悪いからだろう、たまたまだろう、などと理由付けすることはいくらでも可能です。

でも、よく見ると、同業者のところには人が集まっていたりもします。

そうした場合、ニーズがなくなったのではなく、自分の商品・コンテンツが他の方よりも魅力が少ない、という風にも考えられます。



・不況でも伸びる会社はある


同業者も全国一律に売り上げが減っているかといえば、そんなことはないでしょう。

収入が減っても、人々は、必要なものを買いつづけます。

買わないわけはありません。

家だって必要ですし、食べ物だって必要ですし、着るものだって必要です。
必要なものは買い続けるのです。

しかし、収入が減れば、人々は、選別する目を厳しくします。

そのため、よくないものや値打ちのないものは買うのをやめます。

値打ちのあるものを売っているところへ買いに行き、少しでも得なものを買います。

それだけのことです。

人のせいにするのであれば、同業種が全部潰れてからにするべきなのです。

かなり厳しいご指摘……。

とにかく、自分たちのできるかぎりのことをする。

同業種が潰れておらず人気がある。

それなら、自分達の力量が追いついていないからだ、と改善を重ねていくのが良いでしょう。


ある店が潰れたとして、それを「不況のせいだ」と言えるかというと、そんなことはありません。

伸びている店もあります。

あるスーパーが潰れたとします。

「不況のせいだ」と言うかもしれませんが、そうではありません。

よそがしっかりと伸びているから潰れているのです。

もしも、自社の商品、自分の発信内容と近い同業者が伸びているせいで、自分が追い込まれているならば……。

悲しいことだけれど、自分の至らなさをよく知り、再出発への智慧を練る時かもしれません。


これを知ることは厳しいことです。
いままで、自分の会社を愛していたし、うぬぼれていたし、天狗になっていたでしょう。

それで経営者は気分がよかったはずです。

そのため、自分のところについて、「悪い」「欠点がある」「失敗した」などということを認めるのは辛いことです。

しかし、それをしないかぎり、生きていくことはできません。

座して死を待つのみです。

したがって、反省の教えというものは、特に経営においても非常に大事なのです。

失敗した・敗れた時には、悔しいけれどもその事実を認め、「反省点」を見つけ出すことです。

改善しないことには、あとは座して死を待つのみ。

一刻も早く復活したいなら、反省が必須です。



・アサヒビールの巻き返しの”ミソ”

アサヒビールという会社があります。
凋落していたのに、アサヒスーパードライというビールを出して巻き返し、キリンビールを追い詰め、苦しめるようになり、ビール業界のトップ争いをしています。

これも有名になった話ですが、その当時、アサヒビールの社長になった人は、ビール会社の人ではなく、銀行員でした。
銀行の副頭取がアサヒビールに社長として行ったのです。

その人は、「ビールのことは全然分からない」ということで、各ビール会社を回り、頭を下げ、腰を低くして、「教えてください」と言いました。

「なるほど、そういうことですか。そうしたら売れるのですか」
「うちのどこが悪いのですか。なるほど、そうですか」

と、聴いて回ったのです。


その結果、アサヒビールの社長は、
「うちの会社は、古くなったビールを回収しないで放っておくらしい」ということを知りました。

ビールは、できてから時間がたつにつれて味が落ちてくるので、
古くなると味が悪くなります。
そこで、社長は、古くなったビールを、全部回収して捨てさせました。

それから、同じ業界の人などに訊いたりして、どういうビールが求められているのかを研究しました。

そして、自分たちなりに独自に考え、スーパードライなどを売り出しました。

そうすると、なんと、アドバイスをした会社のほうが、やられてしまったのです。これは怖いことです。

「リーダーに贈る『必勝の戦略』」の発刊から十数年が経過しているため、少し前の成功談にはなると思います。

アサヒビールの巻き返しの秘訣について語られています。

秘訣は、トップが自社の改善点を同業他社に訊いて回ったことでした。

今ではすっかり定番となったスーパードライが出る前の、復活ストーリーですね。

改善点を訊いて回った会社の方が躍進し、それ以外の会社に大きく差をつけてしまった、とのことでした。


こういうことがあるため、同業者は、こちらのほうがよくなるような話は、めったに教えてくれるものではないのです。

たいていは、こちらが潰れるのを待っているだけで、何も言ってくれません。

しかし、そのように腰を低くして行ったら、教えてくれることもあるのです。

この辺は”ミソ”の一つです。

基本的に同業他社が、こちらの問題点を指摘してくれることはなかなかありません。

しかし、「慣れていないもので教えてください」というスタンスで腰を低くしてライバルに訊きに行くと、意外にもヒットに繋がるような改善点を引き出せることもある、ということでした。

このアサヒビールの巻き返しストーリーはすべて、トップ自らが謙虚に自社の反省点を探求する姿勢を持ったがゆえに起きた奇跡だったのだと思います。



本日の解説はここまで。

最後までご覧下さり、誠にありがとうございました🌷



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