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「すべって、ころんで」(大川隆法「心の指針」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「すべって、ころんで」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。


「すべって、ころんで」

梅雨が長びいていた。

天気予報はだったが、

七月七日は晴れ上がったので、

昼食後、孫とクワガタを探しに出た。

孫は元気よく山道をかけ降りて、

土の上で一回、

砂利道でもう一回、ころんだ。

でも泣きはしなかった。


私はクワガタ多発ポイント周辺で、

木の葉や雨上がりの土を見回していた。

ふと、やわらかい腐葉土に足をとられて、

不覚にも尻もちをつき、

右腕の肘で支えたが、

やわらかな土に反作用はなく、

起き上がれなかった。


妻は動画をとっており、

長女は八か月の娘を抱いていた。

採集網と虫かごを両手にもった私を、

助け起こしてくれたのは義息だった。


法律的に老人入りの日にころぶとは悔しい。

しかし、ふっと空を見上げると、

こならの木の二メートルの高さに、

大クワガタがハサミを広げているではないか。

虫取り網と木の小枝を使って、

記念日の大物をつかまえた。


男の孫は大喜びである。

宝は足元にだけあるわけではない。

すべって、ころんで、

初めて見つかることもあるのだ。

あまりにも深く「人生」を回想した、

二年前の夏だった。


(注)義息…義理の息子(娘婿)

(大川隆法 「心の指針」224)



〈感想・気づき〉

いつもとはやや趣の違う、日記風の「心の指針」をご紹介しました。

夏のある日、ご家族で水入らずのひと時を過ごされた時の気づきだと思われます。

大川隆法先生は、夏にはよく軽井沢にご静養に行かれて、「心の指針」を書かれたり、新刊本の執筆をされていました。

また、軽井沢といえば、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと共に静養した土地。
ジョン好きの大川隆法先生にとっても、思い出深い土地です。

今回の「心の指針」は、7月7日の御誕生日、軽井沢で孫と虫探しをした際に、うっかりすべって転んでしまった時のエピソード。

家族思いの先生のお姿も偲ばれます。

今回のポイントは、「たとえすべって転んだとしても、視点を変えてみれば、大きな収穫があるかもしれないよ」、という点だと思います。

還暦の誕生日に、クワガタ探しをしに出かけて、うっかりすべって転んでしまった。
悔しい思いをしたが、転んだ先から見上げると、大きなクワガタが目に入った。

結果的には、転んだお蔭で、まるで誕生日プレゼントかのような、大きなクワガタを手に入れることができた、というお話です。

これを人生に置き換えてみると、

「人生において、予期せぬ失敗で転んだとしても、転んだ場所から見ると、思わぬ発見があるかもしれない。
転んだからこそ得られる宝物もあるし、物は考えようである」

ということだと思います。

また、「たとえ転んだとしても、助け起こしてくれる存在が出てくるものだし、転んだあとには素晴らしい景色が待っているかもしれない。」
と読むこともできるかもしれません。

人生、何があるか分かりませんが、その時にしかできない経験から学び取り、すべてをプラスに変えていきたいものですね!

私も転んだ際には、ただ悔しがるのをやめてみようと思います。
そして、まずは周辺をよく見て、思わぬ視点や、予期せぬ宝物を見つけられないか、考えてみようと思います!

皆さんも、ぜひ実践してみて下さいね🌟


最後まで ご覧くださり、ありがとうございました。


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