「上げてみて、下げてみて」(大川隆法「心の指針」)
いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。
私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。
今回は、心の指針「上げてみて、下げてみて」をご紹介したいと思います!
大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。
皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。
それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。
「上げてみて、下げてみて」
どうやったら、人の仕事能力が測れるのか。
結構、難しい問題だ。
勉強ができれば仕事ができるか。
事務仕事では、七割ぐらいの相関関係があるといわれる。
だが勉強ができても、
幹と枝を間違えたり、
すべてが引っかけ問題に見える人もいる。
基本ができてなくて、
山カケばかりやる人もいる。
要点をまとめることしかできない人もいる。
秀才でも、
仕事が速い人もいれば、
とても遅い人もいる。
一回間違えれば、
二度と間違えないかと言えば、
そんなこともない。
未熟なだけなら、まだ可能性はある。
だが、適性がなかったら、
やっても、やっても、能力は伸びない。
勉強ができても、
教養がない人も、
常識のない人もいる。
体力がなければ、
続かない仕事もある。
上げてみて天狗になるか。
下げてみて自暴自棄になるか。
他人は、平均力と持続力、
そして、向上力を見つめ続けているのだ。
(大川隆法『心の指針』232)
〈感想・気づき〉
学校教育での勉強ができた方は、いわゆる処理能力に長けている方が多いと言われています。
たとえば、大学受験である程度のレベルをクリアした方などは、正確に書類をつくったり、言われたことをその通りにやってのける能力があると思われます。
また、小論文などで受験された方も、自分の考えを書く・表現する能力を伸ばしてきたと思います。
ただ一方で、学校秀才になりすぎると、極端にミスを恐れる完璧主義に陥ることがあります。
また、全体の中の幹と枝葉でいうと、細かい枝葉の部分にこだわりすぎてしまい、全体感が見えなくなってしまうことがあります。
そのため、学校秀才型の勉強ができる方は、7割ぐらいは書類仕事において能力を発揮するものの、「仕事ができる」かどうかの判定とは違う、と言われています。
さらに、学校の勉強ができたとしても、自発的に学ぼうという意志が弱くて教養がなかったり、体力がないために仕事に支障が出る、という方もいます。
そのため、ずばり勉強ができる人が仕事ができる、とは一概には言えない状況です。
ただ一つ、チェック基準として今回も教えていただいているのが、「上げてみて下げてみて人物を見る」ということ。
人は順調な時、キャリアが上がっていくときは、慢心し、すぐに天狗になってしまうことも多いです。
ただ、天狗になってしまえば、転落は一瞬。
今までの信頼や積み上げてきたキャリアが、ちょっとしたミスや綻びをきっかけに、あっという間に崩壊してしまうこともあります。
そうして転落した時、「下がった」時にどのような態度でいられるかも、人物を図る尺度としてよく言及されていますね。
もし失敗したり、降格されたりして不遇の時期を送っていたとしても、
その時に淡々と粘り抜く強さ、どこからでもやり直す覚悟を持って進んでいたら、必ず周りから協力者が現れて、浮上していくことと思います。
「上げてみて下げてみること」で、平均力と持続力が測られていると思って、一歩一歩を大切に過ごしていきましょう!
どんな時でも、向上心を持って歩み続けるその姿は尊いです。
精進を続けて行けば、いつしか仕事においても大きく信頼されるあなたへと成長していかれるのではないでしょうか。
みなさんの人生が大きく花開きますよう、心よりお祈りしております。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました!
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